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【コブスくんのモテ男道!】コミュニケーション講師に聞く。面接で間違えがちな敬語

マイナビニュース
転職、キャリアアップ、重要な会合……社会人になっても、面接や面談の機会は多くあります。特に、緊張すると敬語をかんでしまうことはありませんか。

そこで、「正しいと思い込んで使っている敬語が、実は間違っていることは多い」と言うビジネスコミュニケーション講師の大嶋利佳さんに、面接の際の敬語の使い方についてお話を伺いました。

■「その件については存じ上げません」は×

早速、大嶋先生に「間違えがちな敬語」を具体的に教えていただきました。

・おっしゃられる、ご覧になられる
典型的な二重敬語の間違い例です。たくさん敬語を使ったからといって、敬意が高くなるわけではありません。この場合、正しくは、「おっしゃる」、「ご覧になる」です。

・「存じ上げません」の誤用
「存じ上げません」を「知りません」の意味で使う人が多いのですが、 これは「人」に対して使う表現です。


例えば「その件については存じ上げません」という言い方は間違いです。「○○様のことは存じ上げません」であれば○です。

・「自分のおとうさん、おかあさん、奥さん」など身内に対する敬称
「父、母、妻」と敬称をつけずに呼ぶのが正しい言い方です。身内に敬称をつけて話すことは、「子供じゃあるまいし」、「甘えている」と、一般常識だけでなく自立心も疑われます。

■「了解しました」は失礼

続いて、「避けたほうがよい」言い回しについてご紹介します。

・「了解しました」、「了解です」
「了解」は「そちらの事情は理解したから言い分を認める」という意味を含みますので、目上の人に言うときには失礼にあたることもあります。

シンプルに、「分かりました」でよいでしょう。ていねいに言いたい場合は、「かしこまりました」、「承りました」、「承知いたしました」とします。


・「いただきます」の連発
「応募させていただき、面接していただいてありがとうございます」、「現在、○○を担当させていただいております」など、不必要なていねいさはかえって「くどい」と嫌がられます。

「面接していただきありがとうございます」、「現在、○○を担当しております」でよいでしょう。

・「僕」、「あたし」などのくだけた一人称
面接で信頼されるためには、自分のことは「わたくし」が原則です。自分の呼び方はことばづかいの基本となるだけでなく、あとのことばを自然とていねいにする、という働きもあります。
・「ら抜き」、「さ抜き」ことば
「見れます」、「出れます」などの「ら抜き」ことばや、「読まさせていただきます」、「やらさせていただきます」などの「さ抜き」ことばは、文法上の誤りです。

「見られます」、「出られます」、「読ませていただきます」、「させていただきます」が正しい表現です。

・「おたくの会社は」
「御社」と言えないのは、ビジネスパーソン、社会人としての常識を疑われます。

■間違えたときは、「失礼いたしました」と言おう

敬語を間違えたときの対処法について、大嶋先生はこうアドバイスをします。


「間違えた、と思ったら落ち着いて言いなおしましょう。そのままにしておくと敬語が使えない人で終わってしまいます。

でも、そこできちんと言いなおせば、面接相手は、『分かっているけれども緊張して間違えたんだな、ムリもないな』ととらえていることが多いのです。

その際のポイントが『失礼いたしました』という言葉です。ミスをしたときに、『すみません』ではだらしない印象ですが、『失礼いたしました』とサッと言えると『できる!』と評価されます。

ちょっとした一言で、ミスをアピールに変えることもできます。言葉を選ぶとは、生き方を選ぶことでもあります」

面接では、「正しい敬語を話すのは当然」(大嶋先生)とか。間違うと、「日ごろ使っていないな」と判断され、マイナスの印象を与えてしまいます。
いざというときにスムーズに話すためには、日ごろから正しい敬語を意識しておくことが大事だといえそうです。

監修:大嶋利佳氏。
大学勤務、会社勤務、ビジネス専門学校教員を経て研修講師として起業独立。ビジネスコミュニケーション全般の研修、講演を幅広く提供している。執筆分野でも活動し、30冊以上のビジネス書籍を刊行。最新刊は『ビジネス電話のマナー&技術』(産業能率大学)。本を書きたい人のための『出版実現講座』(通信制)も主宰している。http://www.ohshima-rika.info/

(岩田なつき/ユンブル)

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