【コブスくんのモテ男道!】専門家に聞く。飲みすぎた翌日にアルコールを排出するエクササイズ
ボディメイク・ダイエット専門家でボディメイク・ジムShapes(シェイプス)代表の尾関紀輝(おぜき・としあき)トレーナーにお話を伺いました。
■エクササイズした日の飲酒はNG
尾関トレーナーはアルコールとエクササイズの関係についてこう話します。
「まず最もNGなのは、エクササイズをした日にお酒を飲んでしまうパターンです。エクササイズした意味がなくなるだけでなく、空腹で飢餓状態の体が糖分を吸収し、体重は増えてしまいます。
さらに、アルコールは体にとっては毒素として認識されます。そのため、アルコールが体内に入ると体は一生懸命にそれを排除しようとし、代謝機能を著しく低下させます。
そして、脂肪を燃やさなくなり、筋肉合成が進まずに筋肉量が激減します。飲んだ時は、なるべく早くアルコールを体外へ出すようにしましょう」
飲酒はお酒のカロリーに加え、筋肉合成の働きにもよくない影響を与えるようです。
■飲酒後は、水分・カフェイン・糖分のとり方に注意
「酔いがさめても、アルコールは1~2日は体内に残るので、特にダイエットやボディメイクを実践中の人は毎夜の晩酌は絶対に避けたほうがよいのです。毎日晩酌をするなら、週一日どかっと飲みすぎてしまうことのほうがずっとよいと言えるでしょう。もちろんまったく飲まないのが一番いいのですが」と尾関トレーナー。
それに、アルコールを摂取したあとは食事の面でも注意が必要だとか。
「飲んだ翌日は水分が不足している状態ですから、水分を補うことが大原則です。ただし、水分といっても、コーヒーなどのカフェインを含むものは余計に体から水分を奪うので、コーヒーを飲む場合はコーヒーの量と同じくらいの水分をとるようにしましょう。
アルコールの解毒には糖分が必要ですが、ダイエットをしているときは糖分をとりすぎないほうがよいのです。お酒を飲んだあとは賢く糖分を摂取していくように心がける必要があります。
パンやごはんなどの炭水化物を食べるときは、血糖値(血液中の糖分の濃度)を急激に上げないために、水溶性繊維質の海藻やキノコと食べ合わせるようにしましょう。脂肪がつきにくくなります」(尾関トレーナー)
ではここで、飲んだ次の日のエクササイズとして尾関トレーナーが勧める、「リンパや血流の流れをよくして、アルコールを排出しやすくする『振動系エクササイズ』」をご紹介しましょう。
■振動を与えて体の流れをよくする
・エクササイズ1
腕と太ももに刺激を与える「アームインパクト」
いすに軽く座って背中を伸ばし、両腕をまっすぐ前に伸ばします。そこから一気に両腕を脱力し、重力に任せながら両手を太ももの上に下ろします。
太ももに手のひらがついたときの衝撃で両腕に軽く振動が走るのを感じるでしょう。これを1回とし、合計3~5回ほど行います。
・エクササイズ2
上半身を振動させる「アームリリース」
いすに軽く座って背筋を伸ばします。胸の前で利き手でもう一方の手首を軽くつかみ、両肘(ひじ)を床と平行なところまで持ち上げます。
そこから両腕を一気に真横に伸ばします。両腕を広げたときの勢いで上半身全体に軽く振動が伝わるのを感じます。これを1回とし、合計3~5回ほど行います。
・エクササイズ3
脚を振動させる「ヒールインパクト」
いすに軽く座って両腕は体の横に沿わせます。片足のかかとを床から10cmほど持ち上げ、次にかかとから床に向かって一気に足の力を抜きます。かかとが床につく衝撃で足に軽い振動を与えるようにします。
もう一方の足も同様に行い、これを両足で3~5回繰り返して行います。
最後に尾関トレーナーは、「飲んだ次の日の体調が悪くなければ、全身の流れをよくするように軽く5回くらいジャンプをするのも効果的です」とアドバイスを加えます。
お酒を飲んだ翌日に試してみると、手や太ももの振動が全身に伝わって体のだるさが軽減したように感じます。ぜひお試しください。
監修:尾関紀輝氏。
株式会社Shapes(東京都渋谷区)代表取締役。AFAA認定パーソナルトレーナー。"ダイエット・ボディメイク専門のパーソナルトレーナー"の日本における第一人者。
ボディメイク指導歴は20年以上、1万人超の指導実績を持つ。『きほんのダイエット』(池田書店)、『体脂肪を落とすトレーニングプログラム』(西東社)、『一日5分で変わる体脂肪筋力トレーニング』(西東社)など著書多数。http://www.ozekitoshiaki.com/
株式会社Shapes東京都渋谷区道玄坂1-20-1-B1F TEL:03-3463-6666 http://www.shapes.co.jp/
(岩田なつき、庄司真紀/ユンブル)