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【エンタメCOBS】専門医に聞く。花粉の飛散前から始める花粉症予防法とは

マイナビニュース
鼻水、くしゃみ、目のかゆみ、のどのイガイガ感。春の呼び声とともにやってくるのは、「花粉症」……。毎年のことながら、慣れることはできません。せめて、症状を軽減する方法はないものでしょうか。

耳鼻咽喉科専門医でとおやま耳鼻咽喉科院長の遠山祐司先生に、「花粉症の予防法」についてお尋ねしました。

■花粉が飛び始める1~2週間前から予防する

――花粉症の予防はいつごろから始めると効果的でしょうか。

遠山先生花粉症の症状が現れる前に治療を開始すると、発症を遅らせることができ、また発症してからも鼻の粘膜のアレルギー性炎症の程度を軽くできます。

花粉症の人は、あらかじめ、「今年も症状が出そう」と予測できますから、花粉が飛び始める1~2週間前から薬を飲むのが効果的でしょう。


花粉の飛散予測や飛散状況は、環境省のウェブサイトなどで確認できます。

――鼻水が出たとき、風邪か花粉症なのか、どのように見分ければいいでしょうか。

遠山先生鼻水が出だしたのがいつなのか、花粉の飛散時期以降だったのかを確認しましょう。花粉が飛んでいる時期で、透明なさらさらの鼻水が出るようであれば、花粉症の可能性が高いでしょう。

判断に迷った場合、また、花粉症では? と思いあたる場合は、受診することをお勧めします。病院では、問診や鼻水の採取・検査をして、原因がアレルギーなのかどうかを調べます。アレルギーによる鼻炎だと判明すれば、アレルギーの原因を調べるためにより詳しい検査を行います。

スギ花粉やヒノキ花粉のケースもありますし、実はハウスダストや動物が原因だった、ということもあります。


原因を知ったうえで適切な処方を受ければ、症状を軽減することができます。

患者さんの中には、花粉症などアレルギーに対処する薬を飲むと、眠気やのどの渇きが出て仕事や家事に差し支えるのでは、と心配される方がいらっしゃいます。しかし最近は、そのような副作用が少なく、かつ効果的な薬が増えています。

■予防には、自律神経のバランスを整えること

――花粉症の発症前からできる予防法を教えてください。

遠山先生一番の予防法は、体の抵抗力をつける=「花粉症に勝つカラダづくり」を心がけることです。

花粉症は、体内に侵入した花粉を異物と判断した体が、免疫細胞(白血球やリンパ球など)の働きにより、できる限り体外に放り出そうとすることで起こります。免疫細胞の働きは、自律神経によって調整されています。ですから、自律神経が乱れないよう、体調を整えることが重要です。
睡眠不足、不規則な生活は大敵です。
「十分に睡眠をとる」、「食事は毎日3度、きっちりと取る」など、規則正しい生活習慣を心がけてください。

――実際に飛散が始まった場合、どのようにすればよいでしょうか。

遠山先生「花粉症用のマスクをして吸い込む花粉の量を減らす」、「帰宅時にうがいや洗顔をしてある程度花粉を落とす」、「花粉が付着しやすいウールは避け、綿や化学繊維の洋服を着る」など、日常的に気を付けましょう。

花粉症の症状が出始めたごく初期に治療を開始すると、鼻の粘膜の炎症の進行を止め、花粉症が重症化することを防ぐことができます。また、鼻や目などの症状が重い場合は耳鼻咽喉科、眼科での受診をお勧めします。

――早速、花粉の飛散状況を調べ、鼻水のセルフチェックをします。ありがとうございました。


アレルギー症状である花粉症は、我慢するよりも早い段階で病院へ行き、薬を飲んだほうがよさそうです。

監修:遠山祐司氏。耳鼻咽喉科・気管食道科専門医。医学博士。とおやま耳鼻咽喉科院長。
とおやま耳鼻咽喉科TEL: 06-6923-4187大阪市都島区御幸町1-9-1地下鉄谷町線都島駅から徒歩7分http://www.is-is.org/tohyamajibika/

(岩田なつき/ユンブル)

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