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【コブスくんのモテ男道!】ビジネスコミュニケーション講師に聞く。好感度を上げる会話

マイナビニュース
美しい表現や品格ある話し方はコミュニケーションを円滑にします。状況や立場、関係性に応じて、相手の心に響く言葉遣い、会話を心がけたいものです。

そこで、ビジネスコミュニケーション講師の大嶋利佳さんに、「好感度を上げるための会話」について、レクチャーしていただきました。

■配慮のある言葉遣いはプラス評価に

好感度を上げるためにはどうしたらいいのでしょうか。大嶋先生はこう説明します。

「特に、誰かの先輩、上司という立場になったときに、配慮のある言葉遣い、会話が自然にできるようにしたいものです。後輩や部下だけでなく、周囲の人から、『考え深い人』、『頼りになる人』、『思いやりのある人』と信頼される存在になるでしょう。

一方で、ビジネスシーンではもちろんのこと、友人ら親しい人に対しても、決まり文句やはやり言葉だけの言い回しは、『深く考えていない』、『思いやりがない』、『自分の言葉で話していない』とマイナスに評価されます」

言葉遣いは、自分の評価を左右するのです。


■やっちゃったね……。次で取り返そう

ここで、シチュエーション別に、見ていきましょう。

<ビジネスシーン編>

1.「上司と合わないから会社をやめたい」という友人に、アドバイスとして
●NG
「やめてどうするの?そんなことじゃ転職したってやっていけないよ」
「だったらやめちゃえば?無理に我慢したってしょうがないよ」

●OK
「それも一つの考え方だよね。でも、ほかの方法はないかな」

重要な決断をしようとしている人には、引きとめるのも、転職を勧めるのも、いずれにしても「無責任な発言」という印象を与えます。相手の考えを肯定しつつ、「一つの考え方だけで思い詰めないように」と、その人の視野が広がるような言葉をかけましょう。

2.職場で、「○○さんって自分勝手だよね」とうわさ話をする人に
●NG
「そうそう!そうだよね。この前もさ……」
「え~、そんなこともないと思うけど……」

●OK
「リーダーシップのあるタイプだから、そう見えることもあるよね。でも人の話もよく聞いてくれるよ」

同じように悪口を発す、また、あいまいに語尾を濁しておくのも悪口に同調したととられます。
ただし、「そんなことはない!」ときっぱり否定するのもその場の雰囲気を悪くしかねません。相手の言葉を聞きつつ、別の側面もあるということに気付くよう、返答しましょう。

3.ミスをして落ち込む部下へのひと言
●NG
「そんなこと誰にでもあるよ、私だって……(自分の経験談をする)」
「小さなことでくよくよするのはやめなよ。元気出して」

●OK
「やっちゃったね……。次で取り返そう」

相手の落ち込みを「小さな、誰にでもあること」と軽く受け取るのは、相手にとっては「つまらないことで悩んでいる」と言われたようなもので、励ましにはなりません。
また、体験談も、相手にとっては、「私はミスを乗り越えたのよ」という自慢話と受け取られる可能性があります。

まずはミスをした相手を受け入れ、次に、相手が将来に目を向けるような会話を心がけましょう。

4.新しい仕事を任され、不安を抱く後輩や部下を応援するとき
●NG
「頑張って!やればできるよ」
「何事も経験だから積極的にやってみよう」

●OK
「あなたは○○○○○○だから、この仕事もきっとうまくいくよ」

○○○○○○の部分には相手の長所や実績などを具体的に述べます。

「明るいし真面目だから」のような漠然とした言葉よりも、「報告書のまとめ方が上手だから」、「クライアントのA社から評価されているから」など、日ごろの仕事ぶりを見て、長所と思える点を挙げます。すると、相手が自信を得ることにつながるでしょう。

<友人との会話編>

5.願いがかなわなかった友人を励ますとき
●NG
「あきらめちゃダメ。あきらめなければきっと夢はかなうよ」
「何ごとも縁だから。縁がなかったんだよ」

●OK
「これをいいようにとらえるか悪いようにとらえるかは、自分次第だよ。かえっていい結果に結びつくかもね」

決まり文句で安易に励ましたり、あきらめるように言うよりも、相手が次の一歩に踏み出せるような言葉をかけたいものです。

6.失恋した友人を慰めるとき
●NG
「もっといい人がいるよ。男は星の数ほどいるんだから」
「あんな人とは別れた方がよかった。
忘ちゃいなよ」

●OK
「今はつらいよね……」

恋愛のつらさは理屈では割り切れないもの。黙って相手のつらさを肯定、共感して見守る言葉をかけるようにしましょう。状況に応じて思いやりのある言葉遣い、会話を心がけるには、日ごろから配慮ある考え方を心がけることが重要です。

監修:大嶋利佳氏。
大学勤務、会社勤務、ビジネス専門学校教員を経て研修講師として起業独立。ビジネスコミュニケーション全般の研修、講演を幅広く提供している。執筆分野でも活動し、30冊以上のビジネス書籍を刊行。最新刊は『ビジネス電話のマナー&技術』(産業能率大学)。
本を書きたい人のための『出版実現講座』(通信制)も主宰している。http://www.ohshima-rika.info/

(岩田なつき/ユンブル)

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