働くというのは、企業や団体に属す以外でも、自分で事業を起こすという選択肢もあります。事業を始めるには事業目標があることはもちろんのこと、法的手続きにもお金が必要です。開業するときに必要なお金を考えてみました。
■個人事業にする?会社をつくる?
自分で事業を始める場合、「個人事業」か「会社を設立」か、どういう形態で行うかによって、必要な初期費用も変わってきます。
ちなみに「個人事業」とは個人が自己責任において事業を行うこと。いつでも自由に開業ができる上、利益は個人のものにできるという自由度の高さが魅力です。その反面、負債は個人が無限責任で負うといったデメリットがあります。また、法人に比べて税金面で場合によっては不利になるケースもあります。
一方「会社を設立」となると、責任は個人ではなく法人格(法律上の権利義務の主体)へと移行します。社会的信用度は増す上、個人事業では無限責任である債務は法人への有限責任になります。個人にまで支払い義務は及びません。デメリットとしては、設立に関して法的手続きが必要となること。また、事業内容は定款の記載事項に限られ、変更するには変更登記が必要となるなど、いろいろな規制があります。