願い事を3回言えれば願いがかなうとされ、子供のころから知っている身近な天文現象の1つとして「流れ星」があります。
空の明るい都会では、あまり見ることはありませんが、空の暗い山や田舎へ行けば、普段でも数分~数10分に1個程度の流れ星を見ることができます。
今回は、そんな夜空を美しく彩る立役者、流れ星について紹介したいと思います。
■ 流れ星の正体
そもそも、流れ星の正体は一体何なのでしょうか。流れ星は、その名の通り「宇宙に見える星が流れている現象」だと思っている方もいるかもしれません。しかし、実はもっと近く、地球の大気中で起こっている現象なのです。どういうことなのか、もう少し詳しく説明しましょう。宇宙には、さまざまな塵(ダスト)が多く存在します。
これらが、引力に引っ張られて地球の大気圏に突入すると、大気との摩擦熱で燃えるときの光が、地上からは流れ星として見えるという仕組みです。
その中でも、特にサイズが大きく、大気圏内で燃え尽きなかったものは、地表まで到達し隕石(いんせき)として発見されることになります。では、どうして宇宙空間にこのような塵があるのでしょうか。その要因としてはいろいろありますが、彗星(すいせい)