【雑学キング!】心理学者に聞く! 嫌なことをうまく伝える方法
心理学者として活躍されているN先生に、こういった場面でのコツをお伺いしました。
・嫌な話は空腹時を避ける
N先生によると、嫌な話をするときには、できるだけ空腹時を避けることが一つのコツだそうです。嫌な話をする際には、その先に口論となってしまう可能性があります。そして、空腹時の人間は非常に怒りっぽくなってしまうため、嫌な話をしているうちに、ケンカに発展する可能性が高くなってしまうそうなのです。
そのため、嫌な話をしに行くのは、できることなら昼過ぎがベストとのこと。
昼食後であればおなかが満たされていますので、相手もゆとりを持ってこちらの話に耳を傾けてくれるでしょう。どうしても午前中に話をするという時は、自分だけでもきちんと朝食を摂(と)っておくようにしましょう。
・注意を与えるタイミングに注意する
後輩や友人などに対して、何か注意をするときには、そのタイミングに気を付けた方が良いそうです。心理学の面から考えると、人間の怒りというものは冷却期間を置くことで、ある程度沈静化されるとのことです。しかられた後輩や友人にとってみれば、たとえそれが適切な注意であっても、やはり腹が立ってしまうものです。
そのため、朝一番で注意を受けると、一日中それに対する怒りが持続することになります。しかし、一日の終わり、つまり別れ際に注意を受けたとします。そうすると、すぐにその場を離れることになるため、怒りが沈静化するというのです。
不思議なもので、大抵の怒りは晩ご飯を食べて、一晩眠ればかなり沈静化されてしまうそうです。そのため、翌朝また顔を合わせても、少なくともケンカになることは避けられるでしょう。
・語尾をぼかしてあいまいな表現を心がける
N先生によると、人間は断定的な言い方をされると、たとえ内容が正しかったとしても腹が立つ仕組みになっているそうです。そのため、嫌なことを伝えるときこそ、断定的な言い方は避けるべきとのこと。例えば、恋人へ別れ話を切り出す場合、「これ以上付き合っていても幸せになれない。別れるしかない。」と言った事はありませんか?これはとても断定的な言い方で、相手はつい反論したくなります。そこで語尾を少しあいまいにして、「付き合っていても幸せになれない気がする。別れた方が良いと思わない?」と言うとどうでしょうか。
少なくとも、相手の感情を逆なですることはなくなります。N先生はこういったソフトな言い方を心がけることで、相手とのコミュニケーションを円滑に進めることができるとおっしゃっています。
3つともとても単純なことですが、言われてみれば今までは意識していなかったという人も多いでしょう。朝一番に小言を言ってしまう、つい断定的な言い方をしてしまうなど、心当たりはないでしょうか?どれもちょっとしたコツですから、すぐに実践できます。「できれば言いたくないな……。」という時こそ、3つのコツを思い出してみてください。
(OFFICE-SASNGA森川ほしの)