愛あるセレクトをしたいママのみかた

【転職コブス君】外資系企業に転職しても、リストラが多いって本当!?

マイナビニュース
外資系企業において、実力がともなわないとリストラが激しいといううわさの絶えない外資系企業ですが、実際はどうなのでしょう。気になるうわさの真相を、キャリアコンサルタントの坂本徳子さんに聞いてみたいと思います。



――外資系企業と日系企業とでは、転職においてどのような違いがありますか?

「外資系の会社は実力社会です。年齢にかかわらず、努力し結果が伴えば、早期昇進昇給が望めるのが大きな特徴です。転職においてもその考え方は同じ。

豊富な実績を持っていたならば、年齢を問わず採用が見込めます。ただ、若いうちからの転職であれば、英語力はこれから身に付けていけばいいかもしれませんが、35歳以上からの転職となると、ある程度の英語力はどうしても必要になってくるでしょう」

――英語力がない場合、35歳以上の外資系企業への転職は厳しいということですが、ほかにも、外資系に向いていない性格の人などいたら教えてください。

「日本の場合、誰かが失敗すれば、それは上司の責任であったり、その部署全体の責任となることが多いですが、外資系は自己責任の社会。
自分の失敗は、自分だけのものです。

ですから、自分の意思が明確でない人や、人に意見を求めがちな人などは、外資系は向いてないと言えます。また、外資系の場合、海外出張が突然言い渡されます。準備ができていないなどという言い訳は通用しません。その場その場で臨機応変に対応できる人でなければ、外資系でやっていくのは厳しいかもしれませんね」

――転職を考える上で知っておきたい、外資系企業の欠点などありますか?

「外資系企業は、やはりシビアです。業績が落ちれば、もちろんそれなりの制裁があるでしょう。しかし、業績が落ちていなくても、リストラなどに遭ってしまうこともあるのです。

それは、本社自体の業績が落ちてしまった場合、社長よりもっと上の大株主からの命によりコストカットが行われ、そのとばっちりを食らうわけです。
外資系に勤めるのには、そういった状況が訪れることを覚悟しておかなければなりません」

――外資系企業に採用されて転職したとしても、業績不振であればすぐにクビにされてしまう可能性もありそうですね?「そんなことはないはずです。会社の発展のため、社員は大切な存在です。その社員を粗末に扱えば、ほかの社員も納得はしないでしょう。結果的に、会社にダメージをもたらすことになります。ただ業績不振が続けば、周りの人間が昇進していく中で自分だけ取り残され、気まずい雰囲気の中で仕事をすることにはなるかもしれません」

実力社会である外資系の企業への転職を希望する際は、しっかりと結果を残すという覚悟が必要なようです。でなければ、次第に自分の居場所を失い、また転職を考えなければならなくなるでしょう。外資系企業で働くのには、人によって向き不向きがありそうですね。

(OFFICE-SANGA 川島光明)

監修:坂本徳子
パフォーマンスコンサルタント、CMCA認定キャリアカウンセラー、日本交流分析学会正会員。
これまで多くの大手企業の新人研修やCAコンサルティング、学生のキャリアデザインなどを手掛けてきている。社会人としてのビジネスマナーなどにも詳しい。監修書籍として『「君、こんなことも知らんのか」と言われる前に読む本』(洋泉社)がある。

提供元の記事

提供:

マイナビニュース

この記事のキーワード