【エンタメCOBS】それってほんとに必要? 納得できないビジネスマナー
「名刺交換はエライ人順に」「テーブル越しはNG」など、名刺交換にまつわるビジネスマナーは多いですよね。中でも私が一番気になっていたのが「名刺交換の相手が目上だった場合、自分の名刺は相手より下に出す」というもの。早速、某有名証券会社に勤める5歳上の女性と交換してみたところ……。
目上にも関わらず、私より下に出しました。私にとっては、あえて上に出す手間も省けて都合が良かったのでそのまま上で交換してみましたが、相手は何だかムッとした様子……? 個人的には、先に下に出したのそっちじゃん! と、釈然としない気分になりました。
【結論】
名刺交換でルール以外のことをすると、その後何かとやりにくくなる。
また時々明らかに年上の人が、名刺を下に出すトラップをかますので、注意が必要。
■電話マナー編
電話にまつわるビジネスマナーでは「かけた方が先に切っちゃダメ!」と、かつて上司に怒られた記憶があります。本当にそうなの? ということで、ライターの先輩は先に切らないかを確認してみたところ……
あろうことか、先に切られました。この先輩のマナーがなっていないのかと思い、今度は別の人で検証。外車のディーラーをしている知人に電話しました。今度は私が先に切ってみて、気分を害していないか確認する作戦です。
数分後、「今先に切ったんだけど、どうでしたか?」と聞いてみたところ、「え?何が?」とのこと。あまり気にしていないようでした。
【結論】
電話を先に切ったかどうかなんて、相手は確認していない。
■座席の座り方編
「エラい人は出入り口から遠くに」、「タクシーの助手席には下っ端が座る」など、座席順にもさまざまなルールがあります。特に注目したいのは、「応接間で1人がけソファと3人がけソファがあった場合、エラい人は3人がけに座る」というもの。ほかの人がいた場合、3人がけに座るなんて窮屈では?と思うのですが……。長いすに通されることの多い貿易商の社長に聞きました。社長「できることなら1人がけがいい」。そりゃそうだろ、と言いたくなる結果でした。
【結論】
長いすに通されたエラい人は嫌々座っている可能性がある。
気にかけてあげると喜ばれるかもしれない。
大人社会では「実は必要ないんじゃないの?」なんて誰もがうすうす感じていることもなかなか口に出せなかったりします。意味の無さそうなビジネスマナーには徹底して「NO!」を突き付けていきたいものですね。
(山本莉会/プレスラボ)