【雑学キング!】芸人建物探訪。勝どきのツインタワー「THE TOKYO TOWERS SEATOWER」
しかも、無理をしてでもその高層階に住むことで、たとえ今はお金がなくともビジネスチャンスが巡ってくるという伝説まであるんです。芸人として歩んだ15年。鳴かず飛ばずでコンビを解散した僕でしたが、高層マンションに住んでからというもの結婚も決まった第2のユッキーナこと木下優樹菜さんになるべく、 その秘密を探ってみることにしました!
今回、僕が訪れたのは勝どきにあるTHE TOKYO TOWERS SEATOWER。ウォーターフロントのタワーマンションが、僕の出身地でもある中央区にあると聞けば放っておけるはずもありません。
しかもそこには、僕を捨てて作家に転身した元相方が住んでいるというのです。
僕の中央区に何をした!鼻息も荒く、自分の庭先に向かった僕でしたが、懐かしの大江戸線勝どき駅を降りてお口がアングリ……。
そこには、まるで双子の巨人がたたずむかのごとく、ツインタワーのどデカいマンションが建っているではありませんか。
激しい動揺を隠せず、挙動不審な行動をとる僕を道行く人が見ています。おっと、こんなことで浮ついていたら、とてもテレビの仕事なんかできません。いつか僕だって、こんなマンションに住んでやる!再び燃え上がる闘志のようなものを感じながら、元相方が住んでいるというそのマンションの門を、たたく決意をしたのです。
元相方のよしみで、建物の入り口を通してもらうと、そこからまるで敗北者を排除するかのような、厳重なセキュリティー。僕は負け犬なんかじゃない!行く手を何度も阻まれながらも、なんとかエレベーターまでたどり着き、乗り込んだかと思えば、あっという間に上層階へと導かれました。
そのスピードたるや、まるで遊園地のアトラクション。僕は、恵まれた環境へのせめてもの抵抗とばかりに、無駄に昇降を繰り返し、アトラクションを楽しんでやったのです。
部屋に入ると、何匹もの猫ちゃんがお出迎え。ペットもOKというわけですだ。窓から街の景色を眺めながら、僕は皮肉たっぷりに言ってやりましたよ。「もしさ、東京に大地震とかきたら、このマンション、ポキッて折れちゃうんじゃないの?」ってね。そうしたら元相方は平然と言うんです。「このマンション、制震構造を採用していて、建物自体が地震エネルギーを吸収するから、むしろ普通の建物よりも揺れが少ないみたいだよ」。
うーん……返す言葉がない!
するとそこで奥さんが帰宅。これまたベッピンさんではありませんか。なんでも、居住者専用のフィットネスジムで汗を流していたとのこと。
そこには25mプールや、サウナ、ジャグジーも完備されていて設備も充実しているそう。「川島さんも、このマンションに住めばいいのに」。奥さん、かわいい顔して残酷なことを言いますね!
さらに奥さんの話によると、居住者の親族や友人が泊まれるゲストルーム、パーティールームまでもが存在。元相方によれば、ミーティングルームでは、たびたび仕事の打ち合わせをするという。効率が良く、仕事も順調に増えてきているのだと、わざわざいらない報告までありがとうございます。
同じ道を歩んできた2人。いつ、どこがどう違って、この差が生まれたんでしょう。それが分かった時、僕もタワーマンションの住人に、加わることができるのかもしれません。今、こうしている瞬間も、アパートの2階で暮らしている僕を、元相方はあのタワーマンションから見下ろしているのでしょうねえ……。
(川島光明)