【コブスくんのモテ男道!】ベテラン産婦人科医が教える。PMS(月経前症候群)とのうまい付き合い方
生活習慣の見直しを!
「治療としては、規則正しい生活と睡眠、適度な運動を行う、コーヒーの飲み過ぎに気をつけ、禁煙するのが望ましいですね。薬によるものでは、不安感のある場合はなるべく少量の抗不安薬、むくみには軽い利尿剤(漢方薬の当帰芍薬散や五苓散も有効)、痛みを伴う場合はソフトな鎮痛剤などが一般的です。低用量ピル(OC)は、身体的症状には有効ですが、精神的症状にはあまり効かないようです。うつ的な症状には抗うつ剤のSSRI(パキシル、ジェイゾロフト等)を黄体期だけに少量使用しても効果が期待できます」(三宅先生)
ココロとカラダにやさしい漢方薬
「私の長い経験では、漢方薬は副作用がほとんどなく、かなり有効です。症状に応じて当帰芍薬散、桂枝茯苓丸、桃核承気湯、加味逍遥散など、体質に合ったものを服用していただくといいでしょう。心身ともに楽になり、前より明るく元気になって、そのためか肌まできれいになったと言われることもあります。また、一般に思われているより早く効果が出るようです。漢方薬は高価と思われがちですが、症状のある方には、健康保険がききますので、かなり安価で済みますよ。
余談ですが、漢方薬はPMSのほかに更年期障害、月経困難症、不妊症、冷え症、胃腸障害、感冒、花粉症などにもよく効きます。