【コブスくんのモテ男道!】現役ペン字講師に聞く! 上手に見える字を書くためのコツ
特に就職活動などでは、履歴書の字が下手だと不安になってしまいますよね。そんな人でも、ちょっとした意識で、字を上手に見せられるコツがあるそうです。ペン字講師として活躍され、現在日本ペン習字研究会・紫水支部長を務めておられる、宮嶋孝舟先生にお話をうかがいました。
字にクセがあるのは仕方のないこと
「どれだけペン習字の訓練をつんでいる人でも、もともとのクセというのは抜けないものなんです」
宮嶋先生によれば、一度身についた字のクセは、ちょっと練習した程度ではどうにもならないのだとか。それでもクセが酷いと、字が乱雑に見えてしまいますよね。ではクセをできるだけ押さえるためには、どのような工夫が必要なのでしょうか。
ペン字の基本は間隔を均等にすること
「なぜクセのある字が乱雑に見えるかというと、字の中にある間隔の広さが均等でないから。
字の基本は間隔を均等にすることなのです。例えば、漢数字の『三』。二本の横線の間に間隔が二つありますね。この間隔を同じ幅にするだけで、美しい字に見えるのです。また、右肩上がりのクセがある人も多いのですが、その場合でも角度がバラバラになっていると、字が乱雑に見えてしまいます」
クセがある字でも、間隔が均等であれば丁寧に書いた印象を与えられるそうです。
平仮名にも、大小のバランスが必要
ペン習字の基本には、漢字は少し大きめに、そして平仮名は少し小さめに書くというものがあります。この点について宮嶋先生にうかがってみました。
「漢字を大きく、平仮名を小さく書くのは基本です。
ただ、実はひらがなの中でも大小の差を付けるべきなのです。例えば、【は・れ・に・を】。こういった平仮名は少しだけ大きめに書きます。そして、【こ・め・と・る】などは意識して小さめに書くと、非常に整った印象になりますね」
ペン習字では、隣の字とのバランスを見ながら、大きさを変化させるそうです。ただ、すぐに字を上手に見せたいという人なら、上記の法則を意識するだけで、十分効果があるそうですよ。すぐに実践できる字の上達方法は?
「簡単に字を格好良く見せたいなら、まずはペンの選び方に注意すると良いでしょう。あまり細すぎるペンでは、格好良い字の条件である線のメリハリが出せません。ペン字では強弱遅速が重要です。
ひとつの字の中には、力を込めて書く太い部分、そして力を抜いて書く細い部分があります。さらにゆっくりと書く部分、速く書く部分を作ると、見違えるほど字が格好良くなります。自分の字が汚いと思っている人は、強弱遅速がないケースが多いですね」
余白も大切なポイント
「字に自信がない人は、取りあえず余白に注意してみてください。履歴書などのように記入するスペースが限られている場合、字を記入するのは枠の7割から8割にとどめます。2から3割程度の余白が残されていると、字が下手でも読みやすく、整った印象を与えます」
これはすぐに実践できそうな方法ですね。さらに、文字の間隔を均等にできれば、もっと全体が整ってくるとのことです。
どうしても苦手な字があれば、お手本を見ながら書く
「やはり人には苦手な字というものがあります。私にもあります。
そういった字は、お手本を見ながら書くと自然と良くなりますよ」
いったんお手本を見て、頭の中に上手な字のイメージを持つだけで、苦手な字でも上手に書けるのですね。
宮嶋先生のお話を聞いてみると、字が上手に見えるかどうかは、本当にちょっとした違いなんだと感じました。間隔を整える、強弱遅速、余白、文字の大小、できそうなものから実践して、自信の持てる字を目指しましょう!
(OFFICE-SANGA 森川ほしの)