オリオン座と言えば、真冬の夜空を彩る代表的な星座です。そのオリオン座が消えてしまうとは、一体どういうことでしょう?
実は、地球上の生物と同じように、夜空に瞬く星にも一生があり、オリオン座の中にある1つの星にもその寿命が近づいているというのです。
■星の最期~超新星爆発とは~
まずは、星の最期についてご説明しましょう。
なお、ここでは太陽のように自ら光を放っている「恒星」のことを指すことにします。
その恒星がどのような最期を迎えるかは、それぞれが持つ質量に依存します。
太陽の質量を基準として考えたとき、太陽のおよそ8倍以上の質量を持つ恒星は、最期を迎えると核反応が暴走的に進み、大規模な爆発を起こします。これを「超新星爆発」と呼びます。
ここで、星の寿命の最期なのに、なぜ「新」という字が使われているのだろうと疑問に思う方がいるかもしれません。
昔の人は、爆発によって急に明るく輝きだした星を見て、新しい星が生まれたと思ったことから、それを「新星」と名づけました。
さらに、19世紀後半には、それまでの新星よりもいっそう明るく光る星が出現したため、頭に「超」をつけて「超新星」と呼ぶようになりました。