そして、「超新星」が生まれる時の爆発という意味で「超新星爆発」となったわけです。
■冬を代表するオリオン座
オリオン座と言えば、冬の夜空を見上げたときに目に付きやすい有名な星座ですので、実際に見たことがある人も多いのではないでしょうか。
ギリシア神話に登場する狩人「オリオン」に由来するこの星座は、ちょうど腰にあたる部分に3つの星が並び、それを取り囲むように4つの明るい星でオリオンの体を形作っています。
4つの星のうち、左上(右肩にあたる部分)に赤く光る1等星が「ベテルギウス」、また右下(左足にあたる部分)に白く光る1等星が「リゲル」です。
■オリオン座が消える?
オリオン座を形成する星たちの中でも、もっとも寿命が近づいていると言われるのが、「ベテルギウス」です。
赤く輝くベテルギウスは、地球から640光年(つまり光の速度で640年かかる距離)ほど離れたところにある天体ですが、その質量は太陽の約20倍(地球の約660万倍)、直径は太陽の約1,000倍(地球の約10万倍)という巨大なもので、「赤色超巨星(せきしょくちょうきょせい)」と呼ばれる天体の1つにも数えられています。