【エンタメCOBS】彼の気持ちが揺れた時、自分を選ばせる秘策
欲しい答えを彼から引き出すためのテクニックを、医師で作家の米山公啓先生に聞きました。
(以下、米山公啓先生)
人間は質問の仕方によって、考えが変わってしまうものです。つまり、同じ意味の質問をした場合でも、問いかけ方によって、全く反対の結論を引き出すことが可能なんです!
これをポジティブ・テスト・ストラテジーと言います。
過去に行われた実証実験をご紹介します。
それは、2人の親のうち、どちらが子供にふさわしいかを問うテストでした。
親Aは、収入や健康、子供との関係、社会生活すべてにおいて、親としてそこそこの条件を満たしています。
親Bは親としての条件にムラがあるタイプで、平均以上の収入があり、子供との関係もすこぶるよいです。
しかし仕事が忙しく、家を空ける時間が長く、健康にも少し問題があります。
AとBの両方の状態を理解した人々に、次のような質問をします。
「どちらの親に親権を与えるべきだと思いますか?」
すると、聞かれた人々の3分の2が、すべてにおいてそこそこのAよりも、お金もあり子供との関係もよいBを選びました。
しかし、
「どちらの親の親権を否定するべきだと思いますか?」
と質問すると、Aに対しては否定する要素はないため、ほとんどの人がBと答えました。
どちらもBが選ばれていますが、結論は真逆です。
つまり、肯定的な質問の仕方と、否定的な質問の仕方では、考え方が変わってしまいます。
「今の社会に満足していますか?」と「今の社会に不満を感じていませんか?」と、2つの質問方法でアンケートをとった場合、前者の質問のほうが社会への満足度が高くなります。
否定的な質問をすると、埋もれていたはずの記憶まで次々とあふれだし、不満な気持ちが高まります。
この人間の心理を上手に利用しましょう。
質問の仕方を工夫すれば、あなたにとって望ましい結論を引き出すことが可能なんです。
例えば、彼が自分とほかの誰かとの間で、気持ちが揺れ動いてしまった時、自分を選ばせることもたやすいでしょう。仮にあなたと彼の前に、「よりを戻したい」と言う、自由奔放で彼のことを振り回してばかりだけど、魅力的な元カノが現れたとしましょう。
修羅場ですね。
そうしたら、「あなたが心安らかな幸せを得るために、別れるべきなのはどっち?」と聞きましょう。
彼は自分を振り回し、心配ばかりかけている元カノと別れるべきだと気づくでしょう。
反対に、あなたが元カノの立場だったら、「あなたが人生の伴侶に選ぶべき、あなたを引きつけてやまない女性はどっち?」と聞けば、選んでもらえる確率がぐっと高まります。
質問の仕方に工夫をするだけで、人間関係は断然有利になります。
(ラブクリニック編集部)