【エンタメCOBS】婚活にかかるお金

男性の生涯未婚率31.9％、女性の生涯未婚率は23.3％。平成22年度に行われた国勢調査によれば、生涯未婚率は依然として高い数値を示しています。しかし一方では、Web婚活サービスがたった1カ月で1万人以上の会員が集めたという話もあり、一概に結婚への関心が薄れてきたとも言い切れないようです。結婚をゴールとした新しい出会いを求めている人は意外と多いのかもしれません。今回はそんな婚活にかかるお金を探ってみました。

●出会いの場が必要!?
20歳～30歳までのマイナビニュース会員を対象に、現在付き合っている人の有無を聞いたところ、いると回答した人は約40％、いないと回答した人は約60％でした。しかし、いないと答えた人のうち33.8％の人は、婚活に対して高い興味を示していました。また、いないと回答した人のうち、すでに10％の人は婚活をしていることも明らかに。出会いの場が求められているようです。

●婚活している人の25％は、結婚相談所等を活用
結婚に向けた活動として、「合コンに参加」が最も多く38.4％、次いで「知り合いに紹介してもらっている」が35.4％。さらに、「結婚相談所に登録」14.1％、「ネット型の婚活サイトに登録」12.1％と民間企業のサービスを受けている人も4人に1人いました。

合コンの参加や知り合いの紹介は、費用もさほどかかりませんが、結婚相談所やネット型の婚活サイトを利用したい場合、料金がかかります。登録時に一時金として支払う「初期費用」と月々にかかる「月会費」が必要です。結婚相談所はネット型の婚活サイトに比べ、3～5倍ほど高く設定されているようです。

＜結婚相談所＞
O社
109,800円(入会時に必要な費用)14,280円(月会費)
主なサービス内容
・毎月6名紹介
・Webと会員誌より毎月8名交際申し込み可能
・写真つきプロフィールから10名まで交際申し込み可能
・自己紹介写真の撮影

T社
170,000円(入会時に必要な費用)14,000円(月会費)
主なサービス内容
・毎月6名紹介
・出会いのセッティングサポート年間24名まで
・価値観マッチングサービスの利用

＜ネット型の婚活サイト＞
B社
31,500円(入会時に必要な費用)3,990円(月会費)
主なサービス内容
・プロフィール制作
・1日10人まであいさつ
・3日間のメッセージ交換
・毎月9名と連絡先交換が可能

A社
15,000円(入会時に必要な費用)2,980円(月会費。ただし2カ月無料)
主なサービス内容
・パートナーの紹介(月あたり2回(4～8名))
・毎月9名まで、メッセージ交換の申し込みが可能
※2012年4月21日現在。HPより一部抜粋。

結婚相談所では初期費用が10万～20万円、月会費1万円～1万5千円、ネット型の婚活サイトでは初期費用が0円～3万円、月会費2,000円～5,000円ぐらいが相場と言えそうです。キャンペーン期間をうまく利用すれば、入会費や月会費がこれより安くなることもあります。

●婚活費用は7万円未満に抑えたい!?
婚活を始めるための初期費用として、どれぐらい投資しているのでしょうか。同アンケートによれば、5万円以上という人が全体の約40％、10万円以上という人は27％。これらのお金をねん出するために38.5％が貯金を崩し、23.1％がクレジットカードで支払いを行っているようです。

結婚相談所や婚活サイトを利用する場合、初期費用につい目が行ってしまいますが、婚活はいつ終わるか先が読めないもの。月々発生する月会費が積もり積もって多額になる可能性があります。

家計管理の面から考えると、仮に月収20万円の人が月1万円を婚活費用にかけるとすると、収入に占める婚活費の割合は5％。これは水道光熱費に匹敵するぐらいの比率です。光熱費と婚活費を比べることは妥当ではありませんが、それぐらいの満足度が得られているのか、定期的に費用対効果を確認するゆとりを持って婚活をスタートさせてみてはいかがでしょう。

(文／森眞奈美)

調査期間：2012/04/12～2012/04/15
アンケート対象：マイナビニュース会員
有効回答数：1,000件 (ウェブログイン式)

執筆者プロフィール
■森眞奈美(もりまなみ)
サンダーバード国際経営大学院にて国際経営学修士号取得後、米国系再保険会社に入社。退社後ライター業をしながら、AFPを取得。現在は「保険」「クレジットカード・電子マネー」「ライフプランニング」などマネーに関するコラムを雑誌やWebで執筆中。