【エンタメCOBS】あなたの知らない腐女子の世界!
――今日はよろしくお願いします。早速ですが、お名前と年齢、あとさしつかえなければ職業をお聞かせいただけますか?
「名前は……眼鏡執事と呼んでください。年齢は32歳で、会社員をしています」
――腐女子歴はどれくらいになりますか?
「腐女子歴はもう20年近くになるのかな? 中学生のころに見た幽☆遊☆白書で飛影(ひえい)くんがカッコいいと思ったのがきっかけなので……」
――なるほど。確かに飛影というキャラクターは女子に人気がありましたよね。
「そうそう。で、友人に飛影×蔵馬のカップリング本を教えてもらったことから、ハマっちゃいまして……」
――え~っと、普段はどんな生活をされているんですか?
「いや、至って普通の会社員ですよ。
昼間は会社で仕事をして、家に帰ってからゲームしたりパソコンをしたり。で、たまに同人誌を読む、みたいな」
――お給料の使い道はグッズを買うのですか?
「全部ではないですけど、ほとんど同人誌とかキャラグッズとかに使いますね。あとは洋服とか化粧品に使いますね」
――そうなんですね! 腐女子の方はあまり身だしなみに気をつかわないという話を聞いたことがあるもので……
「いやいや、そのへんはちゃんとしていますよ。イベント会場に行ってもみんなちゃんと着飾っていますからね」
――腐女子であることを彼氏や家族なんかは……
「家族は当然知りませんよ。実家暮らしですけど、そこは徹底して漏れないようにしています。彼氏も前はいたんですけど、隠すのが面倒で別れました。イベントに行くのもウソをつかなければならないし、理解してもらえると思ってなかったので……」
――そうなんですね……もし次につき合うとしたらどんな男性がいいんでしょうか?
「う~ん、まぁ理解してくれて、イベントなどで長時間行列に並ぶのが苦ではない人ならば普通の人でもいいですね」
――先ほどの彼氏の話にも共通するかもしれませんが、腐女子であることに困ったことはありませんか?
「う~ん、困ったことではないのですけど、日常生活の中でカップリングをアレコレ想像しまくっちゃうことですね。スポーツでよくあるスワローズ×ジャイアンツみたいなのを見ても、このカップリングは……と考えてしまうので」
――職業病みたいなものなんでしょうか?
「そうですねぇ、腐女子はみんなそういった妄想を頭の中で広げて楽しんでいると思いますよ」
――ほかにはありますか?
「取りあえずいま一番困っているのは同人誌の収納場所がないことですね。
ダンボールで3つ分ありますから……。」
――ダンボールで3つ分!? それはすごいですね!
「同人誌は本のサイズがバラバラなので、整頓しにくいですしね……。いつかは整理しようと思うんですけど、思い入れとかもあるのでなかなか……そう思っているうちにさらに増えていきますし」
――うーん、切実な問題ですね。では最後の質問です、今後も腐女子を続けていきますか?
「もちろん! 男性がこの世に存在する限り、そこには腐女子のファンタジーも存在しますからね! と、美しく締めようとしましたけど、一度ハマると泥沼から抜け出せないみたいな感じなので、やめるのはまぁムリでしょうね(笑)」
――恐ろしい(笑)。今日はありがとうございました!
さて、という訳で眼鏡執事さんに話を伺ったのですが、とにかくパワフルで終始圧倒されまくりでした。
最初はおとなしい雰囲気だったのですが、好きな事について話始めるとテンションアップ。
このあたりは、男性でも女性でもみんな一緒ですね。業界が盛り上がっているのも、こういったパワフルな方が支えているからだと、大いに勉強になったインタビューでした。
(貫井康徳@dcp)