放送作家というとなにかカッコいい感じを持たれる人が多いでしょうか?秋元康師匠とかテリー伊藤師匠、あるいは小山薫堂師匠などなど。華々しい活躍をされている方を挙げたらキリがありません。
が、みなさんは大変に誤解しています。これら師匠クラスの人たちは「神」の領域にいる人たちです。実際の放送作家はもっとコツコツした裏方家業なのです。
放送作家はどんな仕事をしているのでしょうか? タレントの側にいてニコニコ笑っている人?全然違います。
放送作家の誰に聞いてもおそらく答えは同じですが、とにかく台本とナレーション書きです。それに企画会議に出て自分の企画を通すことです。
構成台本を書いて書いて、Vに付けるナレーション原稿を書いて書いてまた書いて、というのが仕事です。テレビ番組、ラジオ番組は1週間に1回放送されます。つまり、週刊誌に連載を持っているのと同じです。書いても書いてもしめきりがやってきます(笑)。
企画会議ではたいていの場合、作家が複数いて企画を出しあいます。このとき負けてはいられません。通った企画がギャラになるのです。
最近では会議もずいぶん短くなりました。
面白いものが出るまで帰るんじゃないぞ、というような昔かたぎな企画会議はもうほとんど死滅しました。