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【エンタメCOBS】海外バカゲー天国

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【エンタメCOBS】海外バカゲー天国
海外ではおバカなゲームがめじろ押しです。バグ、予算不足、プロデューサーの勘違いなど、さまざまな理由によって「なぜこんなことになってるの!?」と絶叫したくなるゲームが生まれます。おバカなゲーム、バカゲーの世界、その一端をご紹介しましょう!

今回は、とにかく日本がめちゃくちゃにされているバカゲー3本をご紹介します。

■翻訳がぐだぐだ
『Mob Ties Tokyo』(発売:E.V.E/発売年:2009年)
ヤクザの抗争をテーマにしたFPS(一人称視点のシューティングゲームのこと)。タイトルにもあるように、ゲームの舞台は東京。プレーヤーは暗殺者である主人公を操り、依頼を遂行するのが目的だ。タイトル画面は一見フツーと思いきや、ボタンをよく見てみると……。「献立表 GAME MENU」という表記です。


献立表!? さらにほかのボタンを見てみると……。

「新たに NEW GAME」
「出発する LOAD GAME」
「出て EXIT GAME」
なんだこりゃ!? 一体誰が翻訳をしたのか(笑)。

とにかく、日本語に半可通の人が適当に訳したとしか思えない表記です。例えば、背景画の得体のしれない機械に書いてる文字が……「肝閉消」。ナニコレ?

イベント前にデータを読み込むのだが、その際にダイアログが表示される。そこには……。

「荷積み LOADING」

荷積みってナニ? とにかく全編この調子。

ゲームをクリアして表示されるダイアログには「端 GAME COMPLETE」と表示が! 「端」って、なんだよ!

■銀座がおかしい!
『Devastation:Resistance Breeds Revolution』(発売:ARUSH Entertainment/発売年:2003年)

レジスタンスのリーダーとなり、巨大企業を相手に戦うFPS。
当時としてはグラフィックが美しくFPSファンの期待を集めたが、物語やシステムがお粗末だったために瞬時に忘れ去られた作品だ。

この作品は全部で4つのステージで構成されているが、そのうちのひとつに「GINZA」というのがある。そう「銀座」だ。設定は未来なので、さぞかしにぎやかな街なんだろうと思いきや……。

野っぱらの広がる地域に点在する日本風家屋、トタン板のような屋根の商店。どう見ても日本人が想像する銀座ではない。

もちろんこんな風景ばかりではない。ビルの立ち並ぶ地域もあって、銀座っぽく見えなくもないのだが……。


店舗の看板を見ると……

「どんべー」。隣にも「どんべー」。

そして地下鉄駅構内へ入ると、そこには路線の案内が。

「岡崎・武豊方面」! 武豊方面とはどこに行くなのか? しかし案内板はJR東海のもの(笑)。

極めつけが、銀座ステージでレジスタンスを束ねるリーダーだ。なんとガングロコギャル! 明らかに日本を誤解しまくって作ったゲームです。

■斬新すぎるサムライ像
『FIRST SAMURAI』(発売:KEMCO/発売年:1993年)
ちょっと古いですが、バカさにおいて伝説となっているゲームなのでご紹介します。間違った日本像として欠かせないのが「ニンジャ」と「サムライ」の存在。
想像で作っちゃえ! という安直な考えで作られたのがコレ。

主人公がもうとにかく間違ってます(笑)。素肌にカミシモ、しかもチョンマゲ風のポニーテール。さらに宇宙っぽい背景。どこがサムライなんだろう。

このサムライと戦うのが、未来からやってきた「デーモンキング」という悪者。完全にクマドリした歌舞伎役者です。

デーモンキングに討たれた師匠の仇(あだ)を打つため、サムライは未来の世界へ旅立つ。
で、プレーを始めると……。

表示されるダイアログの背景画が「切腹の絵」。いきなり死んでる。

システムはオーソドックスなアクション。剣やアイテムを使いながら敵を倒し、ステージ最後に待ち構えるボスを倒せばクリア。

サウンドが特に凝っていて、BGMはド演歌。

敵の攻撃を受けると体力が減るだけでなく。刀を失ってしまう。
丸腰になったサムライはどうするかというと……。素手で殴り倒す。サムライとか関係なくね?

日本人にはありえないこれらの設定もアメリカ人にはウケたようで、調子に乗って『SECOND SAMURAI』という続編までリリースしています。

まだまだバカゲーはあるのですがキリないので、いったん筆を置きます。とにかく日本にヘンな夢を抱きすぎです。ニンジャなんかもういないんダヨ!

(谷門太@dcp)

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