海外で日本の「盆栽」が人気なのを知っていますか?欧米では実に日本的な美に満ちた園芸として盆栽を始める人が増えています。盆栽には年寄りくさいなんてイメージがありますが、大人にこそ知ってほしい奥の深い趣味なのです。盆栽の基礎教養、またその始め方について、有限会社清香園、取締役の山田寅幸さんにお話を伺いました。
今回取材で伺った『清香園』は埼玉県の盆栽町にあります。この盆栽町というのは非常に由緒正しい所で、盆栽業者や盆栽愛好家が集まって作られた村なのです。そもそも、東京の小石川周辺に多くあった盆栽業者が、1923年の東京大震災で被害に遭い、集団で移住したのがその始まりとされています。清香園はなんと170年以上の歴史を持つ盆栽業の老舗(創業嘉永年間)で、山田寅幸さんはその五代目であります。
――盆栽というと、お年寄りの趣味みたいなイメージがありますが、でも実は非常に日本的な美意識に満ちた園芸だと思うのですが……。
山田取締役そうですね。最近では海外で本当に人気があって若い人も注目しています。ぜひ日本でも若い方に興味を持ってほしいですね。
――盆栽を楽しんでいる人は増えているんでしょうか。