【雑学キング!】断食道場とは違う、「断食療養所」ではどんなことをするの?
断食と言えば、食事をとらない、そしてやせるというイメージがあるかもしれません。体重を減少させるために断食を行う、断食道場などもはやっていますね。しかし、断食療養所で行われている断食は、ただ食事をとらない、そして体重を減らすということではないようです。今回は、断食療養所「静養院」の寺井さんに、断食療養所における断食についておうかがいしました。
特別に決められたプログラムはありません
「一般に断食道場と呼ばれている場所では、食を断つ断食と減量のための何らかのプログラムが組み込まれていると思います。しかし、断食療養所では特別なことは何もしません。個々の目的や症状のカウンセリングは行っていますが、基本的な内容は予備断食・本断食・回復食という食事のメニューだけ。断食中に起こる反応をもとに、不調の根本原因を見つけ、解消していく予防療法です。
予備断食では食事の量を徐々に減らし、本断食は水以外に何も口にしない期間となります。その後、回復食で少しずつ消化吸収機能を回復させる、これが食事の面での断食です。そして、当院ではこの食の断食以外には何も行っていません」(寺井さん)
ヨガやコアリズムなどを取り入れた、ダイエットのための断食道場とは、内容がかなり違っているようです。