2012年8月4日 15:50
【エンタメCOBS】ビジネスを有利に戦う、使える確率いろいろ
仕事では、さまざまなデータを目にする機会があるもの。今回は、ビジネスで使える確率・統計についてご紹介!数理統計学がご専門の、鳥越先生にお話をお聞きしました。
■マーケティングは確率あってこそ
――まず、ビジネスで確率や統計がよく使われている場面というのは?
「やはりマーケティングでしょう。中でも、『併売率』という指標があるのですが、これは、Aが購入されたときBも同時に購入される割合のこと。例えばシャンプーを買うと同時にリンスを買うなんてことはよくありますよね。コンビニではPOSシステムというのがあり、ある人が何と何を一緒に購入しているか、すべて記録されています」
――おにぎりとお茶を一緒に買ったら値引き!などのキャンペーンは、そういうデータを見ているんですね。
「そういう予想しやすいものもありますし、意外なものもあります。アメリカのスーパーの例だと、金曜日の夕方、ビールを買う人はオムツもよく買うというデータが出ました。
そのデータを分析したところ、アメリカは週給制で金曜日がお給料日ですから、奥さんにオムツを頼まれたお父さんたちがスーパーに寄って、『明日は休みだし、ビールでも飲みたいな』と思って同時に買って行くことがわかりました。