2012年8月5日 15:20
【エンタメCOBS】もっと効率的に勉強する! 予習の効用
学生さんはもちろんのこと、社会人になっても語学や資格取得などで勉強しなくてはいけないことは多いもの。そこで今回は脳科学者の塩田先生に、脳の仕組みに基づいた、効率的な勉強法についてお聞きしました。
■集中力を高めるには10分の予習が有効
――先生、効率的な勉強法で、最も大事なことって何ですか?
「私がよく言っているのは、もっと予習を大事にしなさいということ。皆さん復習はしますが、予習はおろそかにしがちなのではないでしょうか」
――でも、まだ授業で習っていないから、分からないことも多いです。
「それでいいんです。むしろ、分からないことが大事。予習ではテキストを読んで、疑問点や難しいところ、よく分からないところ、新たに出てくる用語などを色ペンでチェックしておくだけでいい。こうしておくと、授業中、そこで集中力が高まるからです。
脳は、分からないものや未知のものに対して非常に敏感に反応するようにできています。野生動物でも、向こうから何か来る、敵かどうか分からないとなると命にかかわる問題ですから、とても困りますよね。『分からない』という状態から早く脱却したい本能があるので、『これは何だろう?』と集中力が増すんです。