夜空を美しく彩る「天の川」。皆さんは実際に見たことがありますか?
都会のような明るい場所では、なかなかその美しい姿を見ることができませんが、山間部のような暗い場所に行くと、肉眼でも夜空を流れる天の川を見ることができます。
今回は、そんな天の川の正体に迫ってみたいと思います。
■天の川とは…
天の川のことを英語では「Milky Way (ミルキーウェイ)」と言います。
「Milky Way」は直訳すると「ミルクの道」。
ヨーロッパでは、天の川のことをギリシア神話の女神ヘラの母乳が流れ出たものに見立てているため、このように名付けられました。
一方、中国では天の川のことを銀色の河になぞらえて「銀河」と呼んだほか、古代エジプトでは「天のナイル川」、インドでは「天のガンジス川」など、天上を流れる大きな川に見立てた呼び方も多いようです。
ところで、天の川が光り輝く星たちの集まりからできていることをご存じの方は多いと思います。
天の川がそのような無数の星の集合体だということは、古代ギリシアの数学者ピタゴラスなども考えていましたが、それを最初に確認したのは、あの「ガリレオ・ガリレイ」です。