科学技術の発展は人類を大きく進歩させました。それは無数の努力、発見を積み上げた結果です。しかし人間のやってることですから、それにまつわる「へぇ」なエピソードは尽きることがありません。そのほんの一部をご紹介します。
■できたものは違っていた
電話の発明者として知られるアレクサンダー・グラハム・ベル(1847年~1922年)はもともと電話を作ろうとしていたのではありませんでした。ベルはろう者のための教育を熱心に行った人で、ろう者のために何かできないかと考え電信の改良に取り組んで……結果、電話ができました。
ちなみにベルはヘレン・ケラーの元にサリバン先生を送りこんだ人でもあります。
■そもそもベルじゃなかった!
電話の発明者はベルと一般には知られていますが、実はそうではありません。
アントニオ・メウッチ(1803年~1889年)が発明者でした。彼はイタリア人で、1854年ごろに最初の電話を完成させていたと言われます。
1876年にベルが特許を取った時には、これを提訴しました。1887年にベルの勝利で裁判は終了。メウッチは不遇の内に死亡します。以降、ずっと電話の発明者はベルとして知られてきましたが(イタリアを除く)