【雑学キング!】セレブ御用達スーパーで、もやしが105円もする件
■不思議な商品の数々
入店してまず目についたのが、「トレビス」「レホール」「コールラビ」など、見たことのない野菜たち。
何ですか?これは……。
「トレビスは、紫キャベツに似ていますが、チコリーの仲間です。レホールは、いわゆるホースラディッシュで、いずれもフランス語です。コールラビは、ドイツ語でキャベツカブという意味。
これらは、一般のスーパーなどでは手に入りにくいので、レストランのシェフの方などが購入しにいらっしゃいます」(紀ノ國屋CD推進部主任・中澤翠さん)
隣の果物コーナーには、「イエローピタヤ」や「キワノ」、また「スターフルーツ」といった星形の南国フルーツが。こんな果物、初めて見ました!
缶詰やビン詰めのコーナーに目を移すと、なぜか貝殻がたくさん詰まったプラスチックケースが。
これは……?
「エスカルゴをご存じですか?カタツムリのお料理です。
この貝殻の下には『中身』が詰まった缶詰が入っておりまして、貝殻に中身を詰め、ガーリックバターで焼けば、あのエスカルゴ料理になるのです」
貝殻の入ったケースの隣には、中身だけの缶詰が山積みに。食べたあとは貝殻を洗い、中身を詰め替えて再調理するのですね。知りませんでした……!
■紀ノ国屋と一般スーパー、何が違うの?
それにしても、拙宅の近所のスーパーと比べると、例えばトマト1パック(3個入り)は大抵300円以下で売られているのに対し、紀ノ国屋では498円。もやしも、この日は一袋90円でしたが、近所のスーパーではだいたい30円以下。
紀ノ国屋で売られている商品は、一般スーパーのそれらと何が違うのでしょうか?
「当店では、新鮮でおいしい高品質の商品をご提供すべく、生産者の方などにご協力をいただいたり、市場に常駐しているバイヤーなどが厳選したものを仕入れたりしているからです。
野菜は、不要な部分をすべて取り除き、冷水に浸け、シャキッとした状態で店頭に並べます。
ネギなどは根や外皮をむいてすぐに調理できるようにしてあります」
確かにどれも鮮度が高くつややかで、リンゴなどは白雪姫が思わず手に取ってしまうような美しさ……。
「5月になると、北海道で朝とれたアスパラを空輸して、その日のうちに店頭に並べます。とれたてのアスパラは、一度食べるとほかのアスパラが食べられなくなってしまうほどのおいしさ。
この時期は一束800円ほどになりますが、毎年楽しみにしてくださるアスパラファンの方は多いのですよ」
お客さまにおいしいものを届けたいという同店の心意気は、ハンパではないようです!
■品ぞろえの多さにもビックリ!
チーズの種類の豊富さにも圧倒されてしまいます。
「そもそも日本においてチーズが輸入されるようになったのは、約50年前に在日フランス人のお客さまが、当店に『祖国のチーズが食べたい』とご要望されたことがきっかけ。
以来当店では、既製品以外に、ホールで輸入して自社のチーズカットセンターで熟成具合を確認したものを丹念にスライスしたものを店頭に並べているのですよ」
欧風総菜も、「ここはニッポンか?」と思ってしまうような豪華なごちそうばかりですね。
「確かに(笑)。当店では、ご家庭で欧風総菜を気軽に楽しんでいただきたいという思いで、パテやローストビーフなど、すべて手作りで提供しております。夕食にはもちろん、ちょっとしたおもてなしに活用していただくことも多いようです」
こんなごちそうと一緒に、とっておきのワインを片手に恋人や家族と語り合えたら、ステキですね!
取材後、家族へのおみやげに「ショコラパイスティック」という焼菓子を買って帰りましたが、歯触りの良さと程よい甘みが病みつきになり、一人で完食(笑)。
ささやかながら、私も商品のハイクオリティさを実感させていただきました!
取材協力:紀ノ国屋インターナショナル
東京都港区南青山3-11-7AoビルB1F
(OFFICE-SANGA 百田カンナ)