くらし情報『【エンタメCOBS】もしも科学シリーズ(10)もしもブラックホールに落ちたら』

【エンタメCOBS】もしも科学シリーズ(10)もしもブラックホールに落ちたら

でも脱出できないのだから、ブラックホールの引力がいかに強力か、おわかりいただけるだろう。

ブラックホールの作り方は極めて簡単で、なるべく質量と重力の大きい天体を選び、脱出速度=光速となるシュヴァルツシルト半径まで圧縮するだけで良い。地球なら直径9mm、太陽は3km程度になれば完成だ。

このブラックホールに人間が落ちたらどうなるか?足から落ちた場合、ブラックホールの中心に向かってまっすぐ向かっていくことになる。引力は近い物体により強くはたらくので、中心に近い足には大きな引力が、頭には小さな引力がはたらき、加速度の違いが生じる。頭はゆっくりと、足は速く中心へと向かい、加速度の差に耐え切れなくなった身体は、途中で引きちぎられてしまう。

これを何度も繰り返し、見るも無残な状態となるが、引力の洗礼はさらに続き、分子、原子レベルまで分裂し、最終的には素粒子へと帰す。それらはブラックホールの中心に向かって進み、同書では「チューブから押し出される歯磨きペースト」のようになるという。
たしかに華々しい。

■100万度の輝き

固体では引きちぎられてしまうので、人気アニメの主人公のような柔軟性のある物体はどうか?例えばガスなら大丈夫かと思ったが、より悲惨な死を遂げることになる。

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