【転職コブス君】「ジョブホッパー」は人材としての価値が低いのか?
終身雇用制度が崩壊し、キャリアアップのために転職をすすめる雑誌記事なども多く見かけますが、転職を多く繰り返すいわゆる「ジョブホッパー」は、転職市場ではどのように見られるのでしょうか。2万人以上の面接を行ってきた人事のプロフェッショナルであり、人材コンサルタントの田中和彦さんにお話をうかがいました。
■転職回数が多いのは不利か?
──人から転職したという話を聞いても、驚かない時代になりました。
「転職は珍しいことではなくなってきたというより、ほとんどの人が経験している、あるいはする時代になったといえるでしょうね」(田中さん)
──その一方、転職を重ねる人も増えてきました。転職した回数が多いと、やはり転職市場では不利なのでしょうか。
「この時代、倒産やリストラなどで転職を余儀なくされるケースも多いですから、転職の回数だけ見て不採用になるケースは少ないでしょう。
ただ、自分で決意した転職の場合、『なぜそのとき転職したのか』ということをきちんと説明できるようにしておくこと大事。
その転職が、その人の描くキャリアプランの中で意味があり、『納得できる転職』だったのであれば問題ないはずです」