【雑学キング!】自宅を癒しの空間に。プチ水族館のススメ
■プチ水族館のお値段は、およそ3万円
――熱帯魚を飼ってみたいのですが、何が必要ですか?
「まず、必要なのは、熱帯魚を入れる水槽です。家庭用ですと、大きさは幅60cm×奥行き30cm×高さ36cmのものが一般的。また、30cm幅の水槽もありますが、なんといっても、泳いでいる魚の姿に癒やされるので、60cmのものを選ばれる方が多いです」(松永さん)
――奥行き30cmなら、ちょっとした棚の上にも気軽におけそうですね。熱帯魚を飼うにはどのくらいお金がかかるのですか?
「水槽のほか、温度管理のヒーター、水槽を照らすライト、水質ろ過器などの備品、熱帯魚、餌、すべて含めて3万円前後が一般的です。
初めての方は不安かもしれませんが、初心者キットのようにセットもあるので大丈夫ですよ。餌代は、耳かき程度を1日3、4回あげるだけなので、ほとんどかからないと言えます」
また、オートフィーダーという、自動餌あげ装置や、3日間かけてゆっくり溶け出す留守番用餌などの便利グッズもあるとのこと。旅行中でも安心ですね。
■気に入った種類の熱帯魚を選んでほしい
――飼育するのにオススメの熱帯魚はどれですか?
「繁殖させたければグッピー。いまは、カージナルテトラという青いラインの入った熱帯魚が人気です。初めての方は、おとなしい性格の魚がいいかもしれませんね。
ただ、熱帯魚ショップで売っているほとんどの魚は飼育しやすい種類なので、なんといっても好きな魚を選んでいただきたいです」
――お店で働かれている方々は、松永さんも含め、仕事であると同時に、熱帯魚が大好きな方々ばかり。熱帯魚の魅力を教えてください。
「気軽に生き物を飼えるという点だと思います。私自身、住宅環境の事情でペットを飼うことができなかったこともあり、熱帯魚を飼い始めました。見ていると癒やされますし、それ以来、10年間、熱帯魚を飼い続けています」
一度、ファンになると、トリコにな理想ですね。
■大切なのは、なんといっても温度管理
――熱帯魚を飼うにあたって、気をつけたほうがいいことはありますか?
「温度管理ですね。もともと、暑い国に生息している魚たちですので、ヒーターで27度程度の水温を保つことが必要。一方、ヒーターが故障すると、熱帯魚はゆで上がってしまいます」
――水槽の水は、頻繁に取り換えたほうがいいのでしょうか?
「水槽の水は、一度に全部取り換えないようにしてください。週に一度、4分の1程度の水を取り換えます。全部の水を取り替えると、新しい水質に魚の体がびっくりしてしまうのです」
魚の肌に触れる水、そして呼吸する水、とにかく、水が大切なのですね。
初心者でも水槽や備品をそろえ、注意事項を守れば、飼い始めることができる熱帯魚。一人暮らしの方でも飼えるのはうれしいですね。手軽ではありますが、生き物ですから責任を持って飼育しましょう。
取材協力:パウパウアクアガーデン新宿店
http://www.paupau.co.jp/
(OFFICE-SANGA 臼村さおり)