【雑学キング!】フランス人に学ぶ・質素な暮らしを優雅に楽しむアイデア
不況が叫ばれて久しいニッポン。「お金が足りない」と日々嘆きたくもなりますが、ボロはまとえど心は錦というように、気持ちだけは大きくありたいものです。そんなときに役立つ暮らしのヒントを、20年間ものフランス滞在歴を持つエッセイスト・吉村葉子先生にうかがいました。ケチで有名なフランス人から、優雅に暮らす方法を学びましょう。
■どこまでも「自分らしさ」を追求するフランス人
──フランスといえば、シャネルやエルメスといった高級ブランドがまず思い浮かび、質素とは無縁な気がするのですが……。
「いえいえ!フランス人の友人に、ブランド品を集めているような人は一人もいなかったわよ。フランスでは、『ブランド品の価値は認めるが、自分に似合うかは別問題』と考える人がほとんど。フランス人は個性を大切にしますから、自分らしさを演出できるかどうかに価値をおくんです」(吉村先生)
──例えばどのようなことでしょうか?
「ガーデンパーティーに招かれたときのこと。
ある友人がとてもすてきなサマードレスを着ていたの。でも、それはなんと元テーブルクロスだったんです!しかも、彼女には裁縫の心得もミシンもない。『プロヴァンス模様のサマードレスが欲しかったから』という理由だけで、自己流でチクチク縫ったそう。