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【コブスくんの使えそうな仕事術】心頭滅却ッ! 「朝座禅」に挑戦してみた

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【コブスくんの使えそうな仕事術】心頭滅却ッ! 「朝座禅」に挑戦してみた
いま、若者からも座禅が注目を浴びている模様。ストレス解消や集中力アップにつながるらしいと評判ですが、実際どうなの!?ということで、東京世田谷区にある「龍雲寺」で行われている「洗心座禅会」に参加してきました!
■日曜朝6時、龍雲寺に到着

蝉の声以外、何も聞こえない静かな境内。恐る恐る足を踏み入れ、キョロキョロしながら禅堂へ。

はだしになって本堂に入ると、常連らしき男性がすでに静かに座禅中でした。

座禅会は6時半からなので、私は「警策(お坊さんに肩をピシッ!とやられるアレ)って痛いのかな……」などと考えつつ、おとなしく待機。

参加者が徐々に増え、ようやく6時半が近くなったころ、「初参加の方はこちらへ」と別室に案内され、座禅の基本を教わりました。

■座禅の方法

1.合掌一礼
禅堂の入り口で合掌一礼。合掌したまま、ご本尊さまの前で一礼。
さらに自分が座る座布団にも一礼。手洗いから戻ったときなども、この一連の動作を行います。

2.足を組む
右足を左太ももの上に、左足を右足の上に載せます(=結跏趺坐)。それが難しい人は、片方の足だけでもOK(=半跏趺坐)。足の調子が悪い人は、イスに座って行います。

3.手を組む
手のひらを上に向け、右手を足の上に置き、左手をその上に重ね、親指で輪を作ります。

4.止坐する
脳天からこうもんが直線でつながるように、背中をまっすぐ伸ばした姿勢をキープ。息は時間をかけてゆっくり吐き出し、静かに吸います。
臍下丹田(せいかたんでん・へそから指3~4本分下)に気が満ちるようなイメージで行います。

■いよいよ座禅開始!

座禅レクチャー中に一●目(いっしゅ:1ラウンド目=30分間)は終わっていたので、私たち新人は二●目からスタート。

「チーン……カチ!カチ!」(開始と終了の合図)

指示通り背筋を伸ばし、ゆっくり息を吐き、少し吸ってまたゆっくり吐き……としているうちに、だんだん体の芯がほてる感じに。

「体内脂肪が燃焼してるのかも?」などと考えていると、向こうから「パーン……バン!バン!」という激しい音が!

そっと見ると、方丈さま(住職のこと)が警策棒を持って回っている様子。「来たっ……!」。全身に緊張をみなぎらせる私。……が、方丈さまは私を通り過ぎ、無事(?)二●目終了。

三●目。
再び辺りをうかがうと、頭を揺らしながら居眠りしている人を発見!

しかし、方丈さまはスルー。私の方にも来る気配なし……。

あとで聞いた話によると、この座禅会は自由に座ることをモットーとしており、警策を希望する人は合掌してその意思を表明するとのこと。道理で、私も居眠りさんもバンバンされなかったわけです。ドキドキして損しました(笑)。

座禅のあとは、参加者全員でお経を唱(とな)え、方丈さまによる法話があり、解散。希望者は、別室で開かれる茶話会で方丈さまと懇談し、9時ころ散会となります。

※●=火偏に主

■方丈さまにインタビュー!座禅って、何ですか?

──座禅をすると、集中力が上がるなどとよく言われますが……。


「座禅は、調身(姿勢を整える)・調息(呼吸を整える)・調心(気持ちを整える)という三要素が肝要ですが、これらは一度で身に付くわけではありません。座り続けることによって体が覚えていくのです。赤ちゃんが自然に歩き方を覚えるように。

ですから、性急に効果を求めたりするよりも、積み重ねることが大切です」

──この座禅会には、長く通い続けている方も多いようですね。

「本日は50名程でしたが、100名を越す日もあります。

『来る者は拒まず、去る者は追わず』が禅家の家風。他人に迷惑さえかけなければ、いつ来ようと、いつ帰ろうと構わないのです。

人は自分の力で生き、自力で苦難を乗り越えねばなりませんね。
そこで必要なのは、それに耐える忍耐力です。

しかも、現代人は忙しい。自分を振り返る時間すらない。

座禅会への参加は、自己と対峙(たいじ)する機会であり、忍耐力を鍛える機会でもあります。

ご自分のペースで気軽に参加していただき、有意義な人生を送る手段の一つとしていただければ幸いです」

ちなみに、座禅歴の長い在家(ざいけ)の方いわく、腹式呼吸をすると、気持ちを落ち着かせるセロトニンという伝達物質が増加するのだとか。

確かに私も、前日まで仕事に追われてピリピリしていたのですが、座禅後は平常心に戻っていました。不思議!

心の休息のために、自分と向き合うために、あなたもぜひ座禅にトライしてみませんか?

取材協力:臨済宗・妙心寺派・龍雲寺
東京都世田谷区野沢3-38-1
洗心座談会:毎週日曜、午前6時30分~8時30分
予約・会費は不要。詳しくは龍雲寺ホームページ(http://ryuun-ji.or.jp/)へ。


(OFFICE-SANGA 百田カンナ)

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