【エンタメCOBS】外国人が日本で賃貸物件を借りるのが大変な話
賃貸物件を探して借りるのに苦労があるのです。外国人の不動産賃貸事情を聞いてみました。
全部本当のことを言うので名前を出すのは勘弁してくれということで、某不動産営業マンに話を聞きました。
――外国人が日本に住みたいという場合、賃貸物件を探して不動産屋さんに行くと思うんですが、アパート、マンションを普通に借りられるものですか?
うーん。これが結構難しいんですよ。
■賃貸契約書が読めないとダメ
――難しいというのは?
まずですね、賃貸物件を借りる時に、みんな契約書を提示されるじゃないですか。
あれが読めて理解できないと貸せないんですよ。
――えっ?あの細かい字で表裏びっしり書いてある、アレですよね?
そうです(笑)。あれを自分で読んでもらって、それが読めないと貸せないんですよ。
――日本人でもちゃんと読んでるかどうかあやしいのに。
そうなんですけどね。不動産屋に来られた方には、日本人でも「これを読んでください」という手順を踏みますよね。決まりなので、できない人にはお貸しできないんです。もちろん外国の方OKの物件の場合には、英語や中国語の契約書を用意していたり、また通訳を介して説明したりしますが。
■さらに保証人も問題
さらにですね、日本の場合には賃貸物件を借りる際に保証人が必要になります。外国人の場合にはこれが難しいですね。
――ID(身分証明書、パスポートなど)を出すだけじゃダメですよね?
そうですね。やっぱり保証人を立ててもらうことになりますね。
――日本人の場合、保証会社を使うってことも可能ですが……。
普通の保証会社だと外国人の保証をしてくれないんですね。だからそれも難しいんです。
――じゃあ、全然貸してくれないんじゃないですか(笑)。
いや、なので、実は外国人専門にやっている保証会社というのがあります。それを使うことができる物件もあります。
――物件「も」ということは少ないんですね?
残念ながらそういうことですね。例えば、普通に不動産屋に来られて、10貸す物件があったとすると、外国人OKな物件は5、あるいは3という体感でしょうか。
■大家さんも外国人には貸したがらない!?
――大家さん側はどうなんですかね?借りてくれるんなら貸してあげようっていう人はいないんでしょうか?
難しいところですね。やっぱり日本人じゃないですからね。意思の疎通も大変でしょうし、文化も違うわけですから。何かあった時にどうするんだ、という意識はやっぱりありますよ。
――不動産屋さんとしてはどうなんでしょうか。
不動産屋は仲介業者なので、大家さんが貸したくない場合には、貸すことはできないです。残念ですが。
――厳しいですねえ。やっぱり外国人には貸したくないという大家さんが多いんでしょうか?
そうですね……多いと思いますよ。
■外国人専門の部門を持つ不動産屋がある!
――外国人はどうやってアパートとか借りるんですか?
普通の不動産屋に例えば飛び込みで行って「これを貸してください」というのはやっぱり難しいです。一番確実なのは、外国人に向けた物件を扱っている不動産屋さんに行くことです。
――あ、そういう不動産屋さんがあるんですね?
ええ。
例えば……東京だとイチイ産業さん。あそこは外国人用の賃貸物件を扱っておられます。イチイ産業さんだと外国人が利用できる保証会社も紹介してもらえますよ。
外国人が日本で住むところを探すのはなかなか難しいようです。もう少し簡単に賃貸物件を借りられるようになれば、日本にやってくる人達が増えるかもしれませんね。
(高橋モータース@dcp)
イチイ産業
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