太陽系の中心にあって、私たちの地球を暖かく照らしてくれている「太陽」。
地球からちょうどいい距離に太陽があって、地球を適度な気温に保ってくれているため、水が液体で存在し、動物や植物も生きられる惑星となっています。
また最近では、地球に優しいクリーンエネルギーとして、太陽エネルギーを活用することも増えてきました。
このように、地球上の生物は太陽からいろいろな恩恵を受けていますが、その莫大(ばくだい)なエネルギーはどのように生み出されているのでしょうか。
今回はそんな太陽がエネルギーを生み出す仕組みについて迫ってみたいと思います。
■ 太陽は燃えていない?
皆さんご存じのとおり、紙に火を近づけると紙は燃えてしまいますが、このように、物質が燃えることができるのはなぜでしょう?
それは、酸素があるからで、物質が燃えるというのは、その物質が酸素と化合する際に熱と光を発する現象のことを言います。
地球の大気には酸素が20%程度含まれているため、それを使って物質は燃えることができます。
しかし、太陽には酸素がほとんどありません。
また真空の宇宙空間にも酸素はありません。
それでは、なぜ太陽はあんなに激しく燃えることができるのでしょうか。