【コブスくんのモテ男道!】心療内科医に聞く。心療内科とは何を診るところ?
ここ数年で、「心療内科」という言葉を耳にする機会が増えました。実際、心療内科とは何をどう診察する科なのでしょうか。精神科とは違うのでしょうか。これらの疑問を解消するべく、心身医学専門医で心療内科医の野崎京子先生にお話を伺いました。
■心療内科はプチ精神科ではない
――心療内科とはどのような診察をする科なのでしょうか。
野崎先生内科系の「心身症」を主に診察する科です。心身症とは、うつ病などの精神の疾患ではありません。体の病気で、その発症や経過がストレスなどの心理・社会的な要因によって影響を受けるときの病状を指します。
具体的には、慢性の腰痛、胃潰瘍(かいよう)、慢性胃炎、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、気管支ぜんそくなどです。
例えば、慢性的に下痢や原因不明の腹痛で苦しむ人が、胃腸科を受診してレントゲン検査をしても異常が見られない。そこで心療内科に紹介状を書かれ、「え?おなかが痛いのになぜ心療内科へ?」と疑問に思われることがよくあります。
心身症とは、この患者さんのように、レントゲンやCTなどの検査で器質的な異常がある場合だけでなく、その臓器の働き、機能に障害がある病態も指します。