【コブスくんのモテ男道!】心療内科医に聞く。心療内科とは何を診るところ?
日本心身医学会が1991年に定めた、「心身症の定義」をご紹介しましょう。
「心身症とは身体疾患のなかで、その発症や経過に心理社会的因子が密接に関与し、器質的ないし機能的障害が認められる病態をいう。ただし神経症やうつ病など、ほかの精神障害に伴う身体症状は除外する」
――うつ病は心身症から除外になっていますが、うつの症状があるとき、心療内科を訪れる人は多いのではないですか。
野崎先生うつ病を専門的に診察する科は、心療内科ではなく、精神科です。しかしながら、心療内科を訪れる人が多いのが現実です。
風邪をひいたときに気分も落ち込むように、病の多くは心因を伴います。糖尿病やがんを告知されると同時に、うつの症状が現れる人も数多くいらっしゃいます。
よって、身体的な症状がある軽症うつの患者さんの場合は、心療内科で心身両面からの診察を行います。
内科の医師からも、軽症うつの患者さんが紹介されてくるケースが多々あります。実のところは、このタイプの患者さんが今、一番多いのです。
――心療内科は、「精神科」とはどう違うのでしょうか。野崎先生「心療内科」と「精神科」はよく混同されますが、違う領域です。