2012年11月19日 11:20
【エンタメCOBS】初音ミクさん家の社長にお話を伺いました
初音ミクさんは今でも大人気。その人気は海外にも広がり、ライブも絶好調です。初音ミクというまったく新しいジャンル、メディアを創り出した、クリプトン・フューチャー・メディア株式会社、社長の伊藤博之さんにお話を伺いました。
■初音ミク開発の始まりは?
――そもそも初音ミクを開発しようと思った動機は何だったのでしょうか。
伊藤社長弊社は音楽関係の製品を手掛けていたんです。DTM(デスクトップミュージック)という言葉が出たての頃でした。音楽編集ツールが出て、色んな音源が整備されて、という時代でした。
――1995年頃ですね。
Windows95が発売されて、ソフトも段々に出て、普通の人でもDTMを楽しめるようになって……。
伊藤社長そうですね。その時に、ドラムとかさまざまな音源があったんですけども、ボーカルはなかった。クリエイターに楽器の1つとして使ってもらえるボーカル音源があったら面白いんじゃないか、そう思ったことが開発動機ですね。
――2004年にはボーカロイドの第1弾『MEIKO』、2006年には『KAITO』をリリースされます。MEIKOではシンガーソングライターの拝郷メイコさん、KAITOではスタジオミュージシャンの風雅なおとさんのサンプリング音源でした。