【雑学キング!】行きと帰りで飛行時間が違うのはナゼ?
しかし、この物体が持つ西から東への速度は小さくならないため、地球の自転速度よりも先に(東に)進んでいきます。
その結果、真北へ向かったはずなのに、少しずつ真北よりも東へ逸れていくことになります。
この見えない力を「コリオリの力」と呼びます。
コリオリの力は、北半球では右に向かって働くため、北から南に向かうときには西向きに、南から北へ向かうときには東向きの力となります。
つまり、南から北へ向かって吹く風は、東向きに力を受けることで、しだいに西から東へ吹く(西よりの)偏西風へと変わっていくわけです。
■ コリオリの力を体感しよう
コリオリの力は地球の自転に限ったものではなく、回転しているすべての物体に働く力ですので、もっと簡単に体感することもできます。
まず、1kg程度のおもり(身近にあるカバンやお砂糖などで十分です)を用意してみてください。
それを両手で持ったまま、フィギュアスケートの選手のように、その場でグルグルと回転しながら、さらにその状態で前にゆっくりと腕を伸ばしたり縮めたりしてみてください。
するとどうでしょう。左回りに回転しているとすると、腕を伸ばしたときには右向きに、縮めたときには左向きに力を受けるような感じがしませんか?(自分が右向きに回転しているときはこの逆になります。)