くらし情報『【エンタメCOBS】もしも科学シリーズ(25):もしも絶対零度になったら』

2012年12月16日 12:30

【エンタメCOBS】もしも科学シリーズ(25):もしも絶対零度になったら

【エンタメCOBS】もしも科学シリーズ(25):もしも絶対零度になったら
人類が作り出したもっとも低い温度は1兆分の450K(ケルビン)。絶対零(れい)度までわずか0.00000000045℃のこの記録は、2003年にマサチューセッツ工科大が打ち立て、ギネス世界記録にも認定されている。
もしも絶対零度になったらどうなるのか?静止した原子、超伝導、超流動、体積がなくなるなど、想像を絶する世界が待ち受けているだろう。

■理想と現実

日常生活では温度にセルシウス度(℃)がもちいられ、摂氏(せっし)の名で知られている。セルシウス度は水が凍る温度を0℃、沸騰(ふっとう)する温度を100℃と定めているため、直感的にわかりやすいのが特徴だ。
対して科学の世界では絶対温度(ケルビン)がもちいられ、Kであらわされるのが一般的だ。摂氏との換算は簡単で、℃に273.15を加えるとKとなる。0℃なら273.15K、100℃なら373.15Kといった具合だ。
ただしKは0Kが最低と定めているので、数値はすべてプラスとなる。

なぜ0K(-273.15℃)より低温にならないのか?これは熱気球のように、温度が高くなると膨張して体積が増え、逆に冷やすと体積が減ることに由来する。1℃下がるごとに、0℃時のおよそ273分の1ずつ小さくなっていくので、-273℃では体積がゼロとなる計算だ。

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