くらし情報『【エンタメCOBS】もしも科学シリーズ(33):もしも摩擦がなくなったら』

【エンタメCOBS】もしも科学シリーズ(33):もしも摩擦がなくなったら

【エンタメCOBS】もしも科学シリーズ(33):もしも摩擦がなくなったら
動力なしで動き続ける永久機関。完成すれば無限のエネルギーが手に入るから、億万長者も夢ではない。かのレオナルド・ダ・ビンチも研究していたが、摩擦のせいでいまだに実現していない。
もしも摩擦がなくなったらどうなるのか?エンジンなしで回り続ける発電機、ひとこぎでどこまでも行ける自転車などエコな生活が過ごせると思ったが、止まらない、曲がらないはもちろんのこと、分子/原子の結合力がなくなり、人間も物体も形を保てない世界が待っているのだ。

■必要な邪魔者

1kgの物体を垂直に持ち上げる力を1kg重(じゅう)と呼ぶ。これに地球の重力加速度をかけ合わせ9.8N(ニュートン)とあらわされるのが一般的で、10kgの物体を持ち上げる力は98N、1トンなら9,800Nとなる。

重すぎて持ち上がらない荷物でも、引きずれば動かせることが多いのはご存じだろう。例えば1.5トンの自動車を垂直に持ち上げるには14,700N必要なので、重量挙げの世界記録保持者でも不可能だが、ニュートラル・ギアでブレーキがかかっていない状態なら、一般的な成人男性1人でも押して動かすことができる。


垂直に持ち上げるよりも、横に移動させる方が、物体が軽くなったのと同じ扱いになるからだ。

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