【エンタメCOBS】歯をキレイにする技術の話
東京赤坂にある『キーデンタルクリニック』院長の小林保行さんにお話を伺いました。
■日本人は「歯」に対する理解が不足している
――歯をキレイにする技術についてお伺いしたいのですが。
小林院長日本人は「歯」に対する意識が少し低いと思います。やはり一生使っていくものですから大事にしないといけませんし、キレイになるように努めるべきではないでしょうか。例えば、国際会議などで海外の要人が集まった映像をニュースなどで見ますと、やはり日本人が最も歯がきれいでありません。
――海外では考えられないことでしょうか?
小林院長VIPと呼ばれる人たちが、いまだに金歯であるとか、また歯並びが良くないとか、あまりいいことではないと思います。
――諸外国に比べて日本人は「歯」に対する理解が足りないのでしょうか。
小林院長そう思います。例えば虫歯って何? という質問をした際に返事に窮することが多いのではないでしょうか。「感染症の一種です」と正しく答えられる人が何人いるでしょう。海外では小学生でも答えられると思います。
また「歯周病」に対する意識も低いと思います。歯周病もまた「感染症」ですから菌によって人にうつる病気なんです。自分の歯を大切だと思ったら、こういった知識、予防法を知っているべきですね。
■歯をキレイにする技術とは!?
――歯をキレイにする技術の進歩は早いものがあると聞きますが……。
小林院長一番発展したのはセラミックの技術でしょう。例えば、本物と見分けがつかないような「差し歯」を作ることもできます。
また、歯の表面を少し削って、そこに「付けづめ」のようにセラミックシェルを接着することなども可能になっています。これを「ラミネートベニア」といいます。
――接着したものが取れたりしないのでしょうか?
小林院長心配ありません。接着技術もまた進歩しているんですよ(笑)。
――歯の形を変えたりもできるのでしょうか?
小林院長可能です。
天然歯と同様の硬度を持つセラミック製のものに替えて歯の形を整えたり、また詰め物をして治療した歯でも、天然歯のような外観にすることができます。
――なるほど。スゴイですね。ほかにはどんな技術が使われるのでしょうか。
小林院長新しい歯を付ける際に歯の根の部分が不安な場合には、インプラントも有効な技術です。骨に接合するような、歯の台座の部分を作って、そこに新しい歯を固定します。
――インプラントは大丈夫なのでしょうか?
小林院長皆さん大変に誤解があると思いますが、インプラントが初めて臨床に登場したのは1910年代のことです。それから多くの技術革新があり、現在に至っています。
例えば近年に「光機能化」という技術革新がありました。
これは、インプラントと骨の接合率を飛躍的に向上させる技術です。
――一時期インプラントに対して「危ない」というような評判が立ったことがありましたが……。
小林院長そういった事象にも誤解と思い込みがあると思います。きちんと技術を持つ施術者が行えば心配することはないと思います。「インプラント、イコール危ないもの」といった考えは間違ったものです。
■どのような治療が良い治療!?
――歯をきれいにしたいと思ったら、どのような治療が良いのでしょうか?
小林院長まず現在の自分の歯の状態を把握することから始めるのが良いと思います。診察を受けて、歯周病がないか、また歯は健康であるのかといったことですね。
そこから何をするのかというプランを立てます。
そして順番に一つ一つやっていくのが良いでしょう。正直、お金と時間をかければかけるだけきれいにはできます。
――先生のクリニックに通われる方で、長期治療を受けている人はおられますか?
小林院長はい。5年-6年、総額300万円ほどかけて歯を直された方もおられます。びっくりするぐらいきれいな、いい歯になりますよ。もちろんそこまでいかなくても、歯は本当に大事なものですから、良い治療を受けられることをお勧めします。
最近ではセカンドオピニオンも常識になっておりますし、もし不安があったらほかのお医者さんの意見を聞くのも良いでしょう。
――私のような汚い歯でもなんとかなるものでしょうか。
小林院長自分に必要な治療を認識することから始めましょう。ひょっとしたら「歯周病」があるかもしれませんよ(笑)。まず検診を受けましょう。
皆さんは自分の歯に自信はありますか?
(高橋モータース@dcp)
キーデンタルクリニックのホームページ
http://www.key-dental.jp/