「だめだ」と言われても手放せなかったものたちが、私の“自分らしさ”になった
■自分がときめくものは、着こなせるまでもがき続ける
私は、自分がときめくものは絶対に手放さないという強い意志を持っている。
ジャンルであれアイテムであれ、似合わないけれど好きなものがあったとして、それが本当にときめくものでも手放すべきなのだろうか?
私はいつも似合うような努力をする。たとえば、どうしても身につけたいけれど自分の肌や骨格に似合わない色があったとして、私はそれを身につけることを諦めない。自分で探し出したものでも、パーソナルカラーなどに基づいて診断されたものでもいいが、自分が圧倒的に似合うと知っている色やベーシックな色と組み合わせる、顔から離す、バッグの中の道具や小物、部屋着やインテリアなどで取り入れてみるという方法をとることもあるし、思いっきり全身にその色をまとって、気力で着こなすこともある。
とにかく、似合わないとされる色でも好きでどうしても身につけたいなら、着こなそうともがき続ける。その努力をしないでいつしかその色が“苦手な色”になってしまうことが、私にとってはとても寂しいし悲しいのだ。
■ファッションモデルをファッションモデルたらしめる絶対条件
ファッションモデルという仕事で一番大切なことは何かと言われれば、それは圧倒的なプロポーションでも背の高さでも美しい骨格でもなめらかな肌でもない。