現代の大切な価値観のひとつに多様性があります。
「美しさの概念はひとつではない」
化粧品メーカーをはじめ、さまざまな場所でこのような声を聞くようになりました。そんな時代だからこそ、ランジェリースタイリストである筆者からは、「自分だけの美しさ」をランジェリーで見つけるのも良いのではないか……と提案したい。
私は約10年間ランジェリーの仕事をしてきました。その半分以上は百貨店での勤務。年齢でいうと下は10歳から、上は80代までの幅広いお客様と触れ合ってきました。もちろん年齢に限らずとも、理想とするランジェリーやバストへの考え方もさまざまなはず……と思いきや、「小さいバストは大きくする」「大きいバストはスリムに見えるように」といったように、”一般的”な理想の体型へと自分を合わせていくような方がほとんどでした。
下着=体型補正のために着るものというイメージの方も多いと思いますが、下着(ランジェリー)には体型補正だけではない魅力がたくさん。
”一般的”とはまた違う自分の美しさに気づかせてくれたり、自分の理想へ導いてくれるものだと私は考えています。
■なりたい自分になるためのランジェリー選び
自分の体型に自信をなくしていた20歳の頃、あるランジェリーショップの前を通りかかりました。