100冊読むより1冊を100回読みたいから、手作りブックカバーで本を守るんです【TheBookNook<番外編>】
■ブックカバーは本を守るため、自己満足のためにつけています
ブックカバー作りそのものを楽しんでいる八木さん。では、ブックカバーをつける一番の理由は「本を守りたいから」だそうです。これはちょっと意外ですが、八木さんはコーヒーをこぼしたりとかして、本をすぐに汚してしまうそうで、せめて外出するときには少しでも本を汚したくないという思いからブックカバーをつけるようになったとのこと。おうちのなかではカバーをつけていないのだそうです。
同じ本を何回も読む、八木さん。極端に言うと、100冊の本を読むよりも、1冊を100回読むほうがいいとおっしゃいます。本には、作家さんの言葉、語彙、経験、感覚すべてが詰め込まれている。本を読むことは作家さんの頭のなかをのぞいているのと同じこと。
だから、1回読んで終わりだなんてもったいなすぎる。くりかえし、くりかえし読んで、作家さんの人間性が透けて見えてくるまで読む……。そういう読書体験が好き。そんな八木さんの読書体験を支えているのが、本を守るブックカバーです。
自分が読んでる本を人にわざわざ見せる機会はないですよね。八木さんが外出時に本を読むのは、移動中や電車内、ひとりカフェとかが関の山です。