くらし情報『本選びのすゝめ【新潮社編】【TheBookNook #21】』

本選びのすゝめ【新潮社編】【TheBookNook #21】

というか……楽しみきってください! 230ページとかなり読みやすいページ数なので、活字が苦手な人にこそ手に取っていただきたいです。頭を使っても、使わずとも、楽しめる“透きとおった物語”。一度で二度美味しいってこういうこと。

3.シェイクスピア『マクベス』福田恆存:訳

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人類史上最高の詩人にして、16世紀のイギリスを代表する劇作家“シェイクスピア”。彼の作品は、日本語訳され多くの出版社さんから出ていますが、私は圧倒的に、そう、圧倒的に、新潮文庫版をおすすめします。なんせ代表作は新潮文庫でほとんどそろいますし、どの作品にもフックがあり、短く読みやすいのが特徴です。そして何よりも福田恆存さんによる翻訳が本当に面白いのです。

あえて一冊……と言われれば、私は迷わずこの“マクベス”をお勧めします。
シェイクスピア四大悲劇の一角にして恐らくもっとも完成度の高い疑集力をもつ本作品。シェイクスピアの作品はいろいろな書物にも引用されているので「あ、このセリフ聞いたことある」「この場面知ってる気がする」なんて記憶と照らし合わせながら読み進めてみるのも面白いかもしれません。

演劇の台詞さながらの生き生きとした言葉達と思わず声に出して読みたくなるような文章のリズムに気づけば心躍らされています。

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