雨の日に酔いたい【TheBookNook #24】
しょうもなくて、素晴らしく愛おしい。彼のようになることはできないけれど、正直なりたくはないけれど、少しでも自分のなかに彼の欠片がいてくれたら……。
とても読みやすい物語なので、気分が沈んだり、集中力が続かない雨の日でもサクサクと読めます。読み終わる頃には少し降る雨が綺麗に見えるかもしれません。“神様は、人を不幸にすることも、幸福にすることもできない。ただ、出来事を起こすだけ。”
■雨の日こそ読書
雨だから天気が悪いと決めつけず、自然の雨の音をBGMに、物語の世界観をより一層、色濃く味わってみてください。
また、雨の日に会えますように。
■「TheBookNook」について
この連載は、書評でもあり、“作者”とその周辺についてお話をする隔週の連載となります。書店とも図書館とも違う、ただの本好きの素人目線でお届けする今連載。「あまり本は買わない」「最近本はご無沙汰だなあ」という人にこそぜひ覗いていただきたいと私は考えています。
一冊の本から始まる「新しい物語」。
「TheBookNook」は“本と人との出会いの場”であり、そんな空間と時間を提供する連載でありたいと思っています。次回からはさらに多くの本を深く紹介していきますのでお楽しみに。
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