に見えてしまうことに気づいた。
上質なカシミアやシルクやウールの黒ならまだいいが、適当な黒い服を身に着けようものなら、逆に肌のくすみや髪のパサつき、顔の輪郭のたるみなどが、強調されてしまうことに気づいたのである。
そこで、思いきって黒い服を減らしてみた。弔事用の黒いワンピースとスーツ1着にパンツ、フレアスカート、タンクトップ、シャツなど、各アイテムを1枚ずつ残し、他は処分してしまった。
■黒い服しか着ない、と結論を出す前にすべきこと
20〜30代の若い女性が全身ブラックコーデをしているのを見ると、辛口でカッコいいなと思う。一方で、60〜70代の年配女性が同じ格好をしていると、正直なところ素敵に見える人は少ない。40〜50代の女性は彼女たちの中間にいて、個人の気づきによって、黒を着るか否かの判断を迫られる世代といえるのではないだろうか。
どうしても黒を着なくてはいけないシーンはある。
しかし、何を着てもいい時間・日には、安直に黒を手に取る前に、一瞬とどまって考えてみてほしい。
はたして黒が自分を自分らしく、美しくスタイリッシュに見せているのかどうか。40歳を過ぎたら冷静になって客観的に見つめた方がいいと思う。