『セシルのもくろみ』第2話あらすじ - 私は私らしくあればいい。「憧れのあの人」にならなくても
その代わり、奈央には奈央の良さがあるんです。無理して憧れの人になろうとしなくても、自分の持ち味を活かして自分らしく振る舞うほうが、本来の魅力が開花していくはずなのに。
洵子に怒られてからは、やっと活発でおてんばな奈央らしさが戻りました。
自分らしくありつつ、かといって由華子への憧れは消えていません。由華子から盗めるものは盗もうと、由華子の撮影にまで顔を出して研究を怠らないところは、奈央の愚直なまでの真面目さであり、長所だと感じられます。
さて、完璧に見える由華子ですが、物語の最後では不穏な空気を漂わせていました。
奈央が由華子宅へ二回目の訪問をしてみると、門の前には泥酔した由華子の夫が……由華子が介抱しようにも、姑から拒否されてしまいます。
由華子が人気モデルとして世間への露出が増えれば増えるほど、家にいられる時間は減ってしまいます。
それは家庭としてはよくなかったのでしょう。
由華子と姑の間には明らかに溝があります。姑は由華子の仕事に理解がないのかもしれません……。
人気モデルとして完璧な女性だと思える由華子でも、見方を変えれば不安定な家庭環境に悩むひとりの主婦なのです。