平安の「デキる女」小野小町センパイに学ぶ、自分を貫く生き方【能楽処方箋】
男性社会のイメージが強い能楽には、実はさまざまな想いを抱えた女性が多く登場しています。
能楽イベントを運営する「和の会」が主催するトークイベント「能楽カフェ」では、能楽評論家の金子直樹先生が現代女性のお悩みに能楽のエピソードでお答え。
能楽に描かれた女性像を追いながら、心の在り方、そして人生について考えてみましょう。
■今回のお悩み:年を重ねても自分らしく生きていくにはどうしたら?
年齢を重ねるにつれ、その年齢にふさわしい振る舞いが求められ、それが自分の実像と乖離するように感じています。「自分らしさ」を保ちながら年を重ねていくにはどうしたらいいのでしょうか。
(20代後半)
■絶世の美女・小野小町の伝説に学べ!
周りから求められる姿についつい応えようとして、時に人間関係までが負担に感じてしまう方は多いのではないでしょうか。
そんな「自分のなかのブレと戦う女性たち」に向けて、金子先生が能楽から選んだ題材は、日本史上、絶世の美女と名高い小野小町のエピソード。
どんな男性のアプローチにも靡かなかったという彼女にまつわるエピソードは数多く存在し、その内容や小町の年齢に応じて能も数曲*つくられているのだとか。