映画『突然炎のごとく』感想。仏映画界を代表する女優ジャンヌ・モロー主演、フランソワ・トリュフォー監督屈指のラブストーリー!
と頼みましたが、それはカトリーヌを失いたくない、自分も側に置いてほしいという条件でした。
3人の奇妙な共同生活が始まりました。しかしカトリーヌには、ほかにも男がいたのです。
ジムは瞬間しか人を愛せない彼女に絶望し、パリへ帰って昔の恋人とよりを戻しました。
数カ月後、カトリーヌは自分の運転する車にジムを乗せて疾走させ、ついに壊れた橋から転落してしまいます。
ジュールは、ふたつの棺を火葬場に運ばせました。これでカトリーヌは永遠にジュールのものとなったのです……。
■天才女優ジャンヌ・モローについて
ジャンヌ・モローは、仏パリ出身。
1928年、飲食業のフランス人の父と英国人ダンサーの母の間に生まれました。
18歳のときに観た舞台で演劇の世界に魅了され、女優を夢見るように。
フランス国立高等演劇学校で演技を学び、1948年にデビュー。なかなか脚光を浴びずにいましたが、当時恋人だったルイ・マル監督の映画『死刑台のエレベーター』(58)でヒロインを演じ、一躍有名に。『恋人たち』(58)や『危険な関係』(59)でも人気を博します。
60年『雨のしのび逢い』では、カンヌ国際映画祭の最優秀女優賞を受賞するなどフランス映画界の看板女優として世界的に活躍。