『ベイビー・ドライバー』であなたもベイビーにメロメロに!- 古川ケイの「映画は、微笑む。」#19
果たして、この犯行は本当にうまくいくのか?そして、ベイビーとデボラの愛の行方は――?
◼︎イギリスが誇る才能、エドガー・ライト監督とは?
本作のメガホンをとったのは、イギリス・ドーセット生まれのエドガー・ライト監督。
1974年生まれ(現在43歳)のライト監督は、14歳のころから映画製作に興味を持ち、20歳で監督した初めての作品が小規模ながら劇場公開されました。
その後、BBCなどでコメディ番組の制作を手がけていたライト監督は、1996年に俳優のサイモン・ペグと出会います。
ライト監督とペグは、シチュエーション・コメディ『スペースド』を制作し、イギリスで高い評価を得ます。続けて、2004年にゾンビ映画『ショーン・オブ・ザ・デッド』を、2007年にはコメディ映画『ホット・ファズ -俺たちスーパーポリスメン!-』を制作しヒットさせました。
そんなライト監督にとって本作『ベイビー・ドライバー』は初のハリウッドメジャー監督作品。これまでの作品で培ってきたユーモアやテンポの良さを詰め込んだ傑作に仕上がっています。
「僕が一番情熱を燃やしているふたつのもの―音楽とアクション―が1本の映画になった。